2013年2月6日(水) 【己を知らねば、百戦危うい】

 今朝は、水曜日恒例のモーニングセミナー。
 本日の講話は、ウルトラマラソンランナーの貝畑和子さん。苦難を越えた笑顔が素晴らしい方です。

 その後、築港で街宣。

 午前中は、久方ぶりに公務が無かったので、やっとこさで、『レ・ミゼラブル』を観ました。平日に、申し訳ないのですが、実は、平日の朝一の上映には、割引きがあります。
 スクリーンや座り心地も含めて、やっぱり、ジョリー東宝は、ええなぁ!!

 実は、私が委員長であったのですが、2007年10月17日に、行財政改革・道州制等特別委員会の県外調査で出張中、夜は、フリーでしたので、博多座で、しかも、3500円の立見席で、ひとりで、『レ・ミゼラブル』は、観劇しています。

 小倉駅で、たまたまビラを見つけて、思いつきでしたが、かなり感動しました。映画も、やはり、素晴らしかったです。やはり、赤名リカに共通するエポニーヌに、一番惹かれます。

 ミュージカルで観たのは、島田歌穂だったような気もしますが、頭の中から、『ON MY OWN』が、離れません。一方で、『民衆の歌』・・・・血が、疼きます。


 その後、久方ぶりに、ゆっくりと中心市街地を歩きました。


 午後からは、明日が、「北方領土の日」ということで、第31回北方領土返還要求岡山県民大会。
 国民、領土、主権を守るのが、政治の役目ですが、そこに、必要なのは、運動の高まり、世論の支えです。思えば、昨今の領土侵犯、主権侵害の問題も、ここからです。

 中国の軍艦が、海上自衛隊の護衛艦にロックオンされるような事態を招いたのは、いわば政府の弱腰、怠慢もあるのでしょうが、一方で、つまりは、北方領土についてからして、きちんとした歴史教育を受けていない、知らないということに、問題があるのではと感じております。


 例えば、根室の高校生による北方領土の出前講座は、歴史的な経緯や返還要求運動、北方領土の現状について、分かりやすく堂々とした講義でした。しかし、根室でさえ、10代、20代の、若者の半数以上が、返還運動に関心が無いとのこと。

 彼らが訪ねた、択捉で、日本を感じたのは、お墓だけだった・・・もはや日本国の援助など不要で、インフラにどんどんお金を突っ込んでいるロシアの状況・・・。
 これは、明日の竹島であり、明後日の尖閣諸島の姿であり・・・。

 また、昨夏、北方領土隣接地域視察事業で、標津や納沙布から、北方領土を見た岡山の中学生達の素晴らしい報告もありました。例えば、瀬戸内海の対岸の香川県が、他国に占領されている、距離的には、そういうイメージです。

 あるいは、瀬戸内海で、拿捕されたりして、お金を払って漁をさせてもらっている・・ということが、あって良いのか・・・・。
 我々が知って、伝える責務があります。



 その後、鶴見橋を渡り、岡山県立博物館へ。

 11日まで、岡山・高知文化交流事業で、『坂本龍馬と幕末の土佐』展が、開催されています。個人的には、高杉晋作のファンですが、やはり、幕末の志士となると、血が騒ぎます。

 県博は、予算が無い中で、かなり頑張っていて、まぁ、複製が多いのは、これはもう仕方ないかも・・・。

 ところで、龍馬が活躍していた当時、岡山藩の第9代岡山藩主の茂政(もちまさ)は、水戸藩の徳川斉昭の9男で、第15代将軍となる一橋慶喜の弟であり、尊皇攘夷の貫徹の立場。しかし、「天皇優位の公武合体」を目指すという点では、幕府支持の立場でもありました。

 加えて、八月十八日の政変(=会津藩・薩摩藩を中心とした公武合体派が、長州藩を主とする尊皇攘夷派を京都から追放したクーデター事件)では、長州藩の攘夷講堂の行き過ぎを認めつつ擁護し、寛容の処置を朝廷に懇願。岡山藩の周旋を求めて、長州藩士が、たびたび岡山を訪れているとか。

 そういったことを知らないことに愕然としました。つまり、我々は、地元岡山の歴史すら学んでいない。

 過去や歴史に学ばなければ、そもそも己のことが分かっていないわけですから、これじゃぁ何をされても、やられていることすら、分かりません。文字通り、やられたい放題です。

 後楽園横から烏城、県庁まで、県と市の連携の必要性を痛感しながら、歩きました。



 鼻歌は、『宿屋の主』
  http://www.youtube.com/watch?v=dT00xv_XiGo

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