2012年7月13日(金) 【「お上」化する県政】

 「13日の金曜日」を気にするには、私自身が、基本的に仏教徒なわけですが、それでも、全国の梅雨の豪富の被害が、これ以上、広がらないように、切に祈ります。

 本日は朝一で、藤田で街宣。

 その後、議員団総会で、一問一答式を導入した6月定例県議会の状況を踏まえて、意見聴取の会。どう考えても、今議会で、良くも悪くも、一問一答式の問題点や課題を詳らかにしたのは私であるという自負がありますが、言うまでもなく、問題の方が大きかったのは、自覚しています。




 明らかに、私を意識した意見が、議運などでは出ていたようですが、今日は、大人の対応でした。まぁ、当人が一番分かっているだろうから、当人がいるところで、言う必要もあるまいという温情かも?


 そして本日は、総務委員会。

 岡山ー台北間の双方向運行決定などは、良い話ですが、指定管理者の事業報告等や外郭団体の経営状況の報告等について、特に、後者については、かなり疑問に思いました。

 端的には、副知事が、代表取締役を勤める株式会社吉備高原都市サービスですが、きびプラザときびプラザの前の公園(円形広場)をわざわざ分離。採算が望めない後者については、指定管理者として管理しています。
 ちなみに、広場の指定管理料は、昨年度877万9000円で、利用料金収入は、8398円で、なぜか、人件費や管理運営費などの支出が、収入とぴったり同額。

 昨年度は、都市サービスには、41.5%県から支出していますから、したがって、健全運営ということになるのですが、一方で、吉備高原都市の分譲に苦慮する中で、センター施設の「きびプラザ」自体は黒字だから、それで良いと思える発想自体が、吉備高原の問題の解決や進捗を阻害しているのではないでしょうか。

 行政からの財政支出で守られて、絶対赤字にしないスキームというのが、経営努力を生むのでしょうか?結局、石井県政では、吉備高原都市の問題は、16年間、先送りしただけでした。






 一方で、石井知事が、橋下徹大阪市長と共同代表を務める「道州制推進知事・指定都市市長連合」で取りまとめる道州制の基本的な制度設計の内容を昨日の記者会見で、発表。

 議会軽視も甚だしく、もはや、大暴走が、始まったとしか思えません。総務委員会では、委員長判断で、敢えて、黙殺となりました。



 加えて、内尾グラウンドに関しての「岡山市子ども会育成連絡協議会」の要望書提出につき、担当窓口への照会を求めたところ、複数の部で、受け取り拒否の回答。
 さらに、各部が、受け取れないものを知事、副知事も受け取れないとの回答を貰いました。

 信じられません。子ども会の声は聞かないということです。

 2009年12月に、各県知事の陳情は、民主党幹事長室への一本化ルールが徹底された際、憲法違反と言い、石井知事は陳情を強行。我々も、「行政への窓口を閉ざすことは民主主義の原則に反する」と議決しました。

 しかし、県民の方からの要望書の提出を拒む岡山県は、もはや、陳情の一本化どころか、日本国憲法第16条の請願権を無視し、民主主義のルールも通じない「お上」になったと言わざるを得ません。
 これが、「開かれた県政」「対話の県政」を掲げた政権の末路なのでしょうか。

 実は、昨日のことですが、馬鹿馬鹿しいので、名指しなどしませんが、とある部長室に入ると、いきなり「なにしに来たん!?」と、罵声を浴びせられました。いまだにさっぱり意味が分かりません。

 さすがに、ひとつの県政の時代も、末期になってくると、いろんなことが起きるものだなぁ、とは思います。確かに、これが時代の変わり目の現象なんだろうとはいえ、実に情けないです。





 もっとも、私は、自分が議員だからどうのという気もないのですが、公の奉仕者としての恥は知っておりますし、結局は、かわいそうなのは、県民の皆様です。
 なにより、子ども達の声を聞く耳を持たない「お上」に、我が県は、なり下がりました。

 そのせいかどうか分かりませんが、その後、とんでもない雨に・・・・。

 『今日もどこかでデビルマン』
  http://www.youtube.com/watch?v=VmghshrY8Mc&feature=related


 午後には、地域の方々とJRとの協議。民と民ですが、はるかに、行政よりも誠実に思えました。

 夕刻から夜にかけて、またまた打ち合わせ2本。極めて前向きな話で、夢が膨らみました。

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