2012年3月22日(木) 【家庭的児童養護施設へ】

 本日は、朝一で、妹尾で街宣。気持ちが良すぎる春の朝。かえってさわやかな朝の中にいますから、これはもう全く修練になりません。


 本日は、児童養護施設の役員会が開催されました。私は、理事の一人です。
 多くのタイガーマスク、伊達直人の方々に助けていただいている児童養護施設ですが、ここで、国の施策が、大きく動いています。

 ひとつは、社会的養護から家庭養護への流れで、その中で、家庭養護ということで、里親に3割を預け、児童養護施設も、家族「的」養護ということで、より少人数化される、あるいは、小規模なホームを地域に分散しながら作っていく、という方向です。

 ただ、問題は、人材。特に、育児経験のない新卒の若い職員さんが、住み込みで、子ども達と生活をともにしながら働くという現実があり、今後は、5.5人に1人という配置で、子ども達を見ていくということになります。

 しかも、年々、子ども達を取り巻く環境も、厳しくなってきていると言えます。
 あるいは、発達障害の影もあり、あるいは、児童虐待の連鎖という負のスパイラルに陥っている傾向もあります。

 したがって、児童養護施設の職員さんの平均勤務が3年という現実があり、職員さんをいかに支えていくか、というのは、たいへんに重要な問題です。

 加えて、第三者評価というのも始まり、これも、評価基準が、やや微妙なものもあります。


 ともあれ、突き詰めれば、自己肯定感を育む親の愛情に代わりうる愛情を、さらに、勉学か技能を身につける機会を手厚く子ども達に提供できるか、その体制をいかに作ることができるか・・・・

 様々な意味で、子ども達は、大人による被害者です。そして、彼らも大人になっていきます。負のスパイラルをどこかで、断ち切る必要があります。

 そのためにも、自分の子どもと同じように、他の子どもにも愛情をということもありますし、具体的には、児童相談所や一時保護施設、児童養護施設、里親、児童自立支援施設・・・まだまだ、そこへの支援、協力、参加が、必要です。

 社会のひずみが、子ども達に出ているとすれば、最後の最後は、家庭の再生。足るを知る。幸せの原点回帰。それが、一人ひとりの命題として、生き方として、問われているように思います。


 ところで、今は、人事異動本番。

 まずもって、卒業される誇り高き県庁職員の皆様方におかれましては、私ごときが申し上げるのもおこがましいですが、お世話になりまして、本当にありがとうございました。心から感謝を申し上げます。
 そして、これからも、益々ご健勝にて、岡山県の発展のために、ご指導を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

 私も、いつか分かりませんが、あるいは、好むと好まざるとに関わらず、県議会を旅立つ日が来るのでしょう。いつ、どういう形でかは、自分でも分かりません。

 松山千春=『旅立ち』 http://www.youtube.com/watch?v=CQ2X7GZwPRY&feature=related

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