2011年5月31日(火) 【政治家ではない地方議員】

 本日は、朝一で、順延になっていた小学校の運動会の設営に。PTAとして、ブルーシートなど敷きましたが、開会式のあとは、議会へ。

 本日は、農林水産員会。補正予算の協議や森づくり県民税についてなど。
 昼には、自民党県連青年部局の臨時役員会。顧問として、いよいよ今日で最後。もはや青年でない。

 昼下がりには、運動会に戻り、息子の組体操の演技を見て、PTAとして撤収。


 夕刻前からは、平成23年度備前県民局管内県議会議員と県民局幹部との懇談会で、2時間あまり、事業説明を伺いました。
 正直なところ、やっぱり、議員が多すぎます。

 一方で、私の初当選時は、大御所議員の間で、こうした事業説明会に、肩を狭めて参加していましたが、びびりながら?発言する中で、逆に、若手を育てるという懐の深さがありました。



 少なくとも、親子ほど年齢が違う故・門木先生には、本当に目をかけて頂いていたような気が、やっぱりします。私が、そう感じているから、やっぱりそうだったのだと思います。本当にありがたいことです。

 ただ、今は、若手議員育成と言えるだけの余裕は、県政には無く、新人議員には、少し気の毒な気もしますが、これはもう仕方がありません。そうした時代です。


 ところで、ある小学校6年生の生徒さんから、総合学習の「職業調べ」で、アンケートの御依頼が、ありました。とても返答に苦労したので、せっかくなので、私の回答を公開させて頂きます。
 途中の「・・・略・・・・」に、私の秘められた思いを書いているのですが、ここは、非公開。

 いかにも真正面から答えていませんが、大切な思いは込めました。

 海援隊=『贈る言葉』 http://www.youtube.com/watch?v=TwCFayZVo6M

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<政治活動について、くわしく選挙活動について教えてください>

 選挙活動というのは、選挙が「告示」(衆議院議員の解散総選挙の場合だけ、「公示」と言います。)されて、選挙期間の間だけ行えるものです。

 今回の我々の統一地方選挙で言えば、4月1日〜9日までの9日間が、選挙期間で、この間に行う活動が、選挙活動(一般的には、選挙「運動」)です。選挙カーでまわったり、ポスターを貼ったり、電話をかけて投票をお願いしたり、集会を開いて、訴えを聞いて頂いたりしています。

 こうした選挙活動を含めて、選挙期間で無い時期の「議会活動」や「政党活動」をあわせて、「政治活動」ということになります。
 地方議員としての日々の活動や、私の場合は、自由民主党の政策を定期的に街宣車で訴えたりすることは、全て政治活動です。

 ちなみに、私は、政治の目標とは、「愛と夢を公正に分かち合うこと」だと思っています。そのための活動が、政治活動です。


<なぜ政治家を目指そうと決めたのですか>

 申し訳ないですが、私は、地方議員は、政治家だとは思っていません。

 政治家というのは、行政(例えば内閣)、立法(国会)、司法(裁判所)の三権分立で言えば、行政にいて、執行権(自分で、行政を動かすことができる)を持つ人だと思います。

 国会議員の場合は、立法にいますが、大臣になったりして、行政に行く可能性があるので、政治家だと思いますが、地方議員は、行政に行くことはありません。ですから、我々は、政治家とは言えないと思います。
 敢えて言うと、地方では、行政のトップにいる県知事や市長さんが、政治家だと思います。

 議会は、議員が議論をして多数決で、ひとつの考え方を決めますが、政治家である行政のトップ(県知事、市長)は、一人で決められるので、責任もそれだけ重いのですが、本当にやりがいがあるように思います。

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 政治家になるためには、単純に、学校の成績が良いということではなくて、大きな視点から物事を考えて(構想力)、他人の痛みが分かって(共感力)、誰とでも仲良くできて(コミュニケーション能力)、責任を持って物事が決められて(決断力)、速やかに動くことができる(機動力)、そんな力が必要だと思います。

 政治家は、いろんな視点からものを考えられて、バランスの良い判断が必要ですから、つまりは、様々な人生経験が必要だと思います。涙を流すような失敗や苦労は、できるだけたくさんした方が、良いと思います。
 ひとりよがりに、自分の思いを実現するのではなくて、皆の願いと自分の願いが、しっかりと重なることが大切です。

 また、これからの国会議員ということであれば、最低でも、英語が話せて(語学力)、法律の議論ができる(法的思考能力)ことが、まず必要だと思います。留学経験もある方が、良いと思います。



<政治家になって、うれしいことや大変なことはどのようなことですか>

 私は、政治家では無いのですが、議員として嬉しいことは、皆さんから直接話を伺って、それを議会で提案して、予算がついて、具体的に事業として動き出して、県民の皆さんに喜んで頂けることです。


 例えば、最近では、取り壊しの可能性があった伊島の児童会館(プラネタリウム)を残せたことや、「ほっとパーキングおかやま」という、パーキングパーミット制度(身障者用駐車場利用証制度)が、私の提案で導入できたことです。
 誰かの願いが、皆の現実になることが、多くあれば良いなと思います。

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 地方議員としてたいへんなことは、単純に、日々の活動や選挙にお金がかかるということです。正直なところ、これだけの時間を仕事に使うならば、別の商売なら、もっと儲かるように感じることは、しばしばあります。
 安定した収入を得て暮らすのが目標ならば、地方議員や政治家は、決して良い仕事ではありません。

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