2010年9月20日(月・祝・敬老の日)
【『青い風の招待状 』】

=====================================  プロ野球も、いよいよ佳境に入り、連日優勝争いの熱戦が繰り広げられています。
 阪神タイガースの高卒ルーキーの秋山選手が、読売ジャイアンツを押さえ込む一方で、時折、新聞の片隅に小さく、自由契約選手や任意引退選手の名前が挙がる時期にもなってきました。人生を感じるのが、これからの季節です。

 昨年は、真夏のグラウンドを黙々と走っていたオリックスの山口選手が引退しました。
 T−岡田のように、ファームから這い上がってホームラン王を目指す選手もいますが、野球エリートとして鳴り物入りで入団しても、多くの選手は、まずレギュラーをとることができません。夢をつかむ選手は、ほんの一握りで、たいがいは、名前どころか存在すら忘れられます。

 ファームの選手に自分をかぶせるのはおこがましいとは思いますが、私は、むしろ、夢と切なさが綯い交ぜになって人間くさいファームの試合の方が好きです。無名の選手が這い上がっていく姿を見るのが好きです。

 そうして、千葉ロッテの岡田のように、這い上がって、誰かが一軍で、活躍することの喜び、しかし、一軍に上がることもないままに、ひっそりとユニフォームを脱ぐ寂しさ。
 それでも、まだトライアウトがありますし、育成枠から復帰する道もあります。そこから、大きな勇気を貰うこともあります。終わりでは、ありません。人生に終わりはありません。

 馬場俊英=『青い風の招待状 』 http://www.youtube.com/watch?v=bUgn0Y5y9H8


 さらに、昨日で、横浜の2軍「湘南シーレックス」が、事実上消滅しました。ブランド力向上のための1、2軍の一本化と、ユニホーム統一などによる経費削減が目的ということで、生え抜きの田代監督も、ベイスターズから去ることになりそうです。

 今年もぶっちぎりの最下位をひた走る我等がベイスターズ。よほどの投手補強がなければ、Aクラス入りすら難しいのは、火を見るよりも明らかです。身売りすら現実味のある話に思えます。

 いつかベイスターズも這い上がるように。

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