2010年5月4日(火・みどりの日) 【長幼の序】

 真夏日。獅子座生まれの私としては、炎天下は大好きですが、いきなりのこの暑さは、どーよ?
 昨夜は、午後10時過ぎの迫川駅。本当に楽しく勉強になりました。それにしても、かくも高品質な椎茸、さらには、ミョウガ、牡蠣が採れるとは。

 今日は、あまりの暑さに、ホームページ用のデータの整理をしているところ、難しい電話を頂戴いたしました。面白い話でありませんでしたが、そういうこともあるかな、と。


 要は、先般、「引き上げる、引き上げられる」という関係を書きましたが、実はそのためにも、「立てる、立てられる」関係が重要で、これは、筋の話になります。

 基本は、当然、長幼の序ですが、特に、自民党の議員の場合は、JC同様、組織内の経験年数である期数の序。
 ひとたび議員でなくなれば、別の関係もあり得ますが、バッチがついている限りは、年齢よりも、秩序として、あくまで期数を重んじます。それ以外を持ち込むと、実際は、かえってややこしくなるように思います。

 要は、まず型として、安定する方便、手段があるわけですが、気持ちがあって、型になっていったわけですから、気持ちが入った方が、なにかと美しいということがあります。

 もちろん、そのことは絶対服従を意味するわけでもないし、上下関係そのものでもありません。ただ、逆らうにも、反するにも、礼節の問題。人品の話になります。ものも言い様で、角が立つ。
 したがって、席次や見送り、出迎えなどは、立てるべき方に対しては、しっかりと配慮しておく方が、間違いはありませんし、逆に、自分が、いつかそうして頂ける可能性もあります。

 私は、なにかして欲しいわけでは、全くありませんが、立つか、見送るか、意外に、人格として、そういうところを観ている方が多いように思います。

 しかし、私の拙い人生経験では、長幼の序を外して、ある型にのみ走ると、しばしば傲慢不遜にも受け取られ、ましてや、目上の方に、ため口を聞く人ほど、親しみ易いものの、長期的に見ると、周辺にトラブルが多いようにも感じています。


 ただ、自分が単に利用されていると感じたり、己に取り込もうとしていたり、明らかに筋が違う場合は、暴言こそ吐きませんが、私は、むしろかなり逆らう方ではあります。
 あるいは、ただただ黙っています。

 右の頬をぶたれたら、左の頬を差し出せ、それをまたぶたれたら、ぶった相手は殺しても構わない。と考える私は、決して、かわいくはありません。
 いわんや、国民、県民、市民のために戦う場面もあるでしょう。


 ともあれ、保守というのは、「引き上げる、引き上げられる」「立てる、立てられる」関係において、武士道や礼節をかなり意識する立場でもあり、ひとつの人生観や死生観でもあります。

 改革や刷新も、どんどんすれば良いのですが、個人を重視するあまり、個人の権利の主張が始まって、このあたりの道理を外すと、結局、長続きしない覇道になってしまいます。あるいは、ただの馴れ合いになります。
 結果、良いことすら、うまくいかなくなります。

 少なくとも、自民党においては、大切にしたいところで、実は、こういうところが緩むと、たがが外れてしまいます。

 みどりの日=五月みどりの日?
http://www.youtube.com/watch?v=HQjngLwrg04&feature=related

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