2009年11月14日(土) 【時間貧乏】

 薄曇りから秋の美しい青空に。

 今日は、息子の誕生日で、9才になりました。10年前には存在していなかったわけですが、私の人生は、彼がいなければ、多分もうやっていけないだろうと思います。別にすがっているわけでも、期待をしているわけでもありませんが、間違いなく、彼がいることが、私が今、生きている理由のひとつです。
 それにしても日々いろんなことをしでかすので、実に面白いです。


 一方で、お世話になっていたTさんが亡くなられました。
 北区で最も会いたく、しかし、辛すぎて辛すぎて、最も会い難かった方で、いつかこういうお別れの時が来るんだろうとは思っていました。秘書時代から、あるいは、地域で、最も長い時間話をした方だったかもしれません。

 あの旧道を行っても、二度とTさんに、お会いすることはないのかと思うと、もっともっと辛くても、行っておくべきだったと悔やまれてなりません。納屋の中でパイプをくゆらせながら、ずいぶん長い時間お話もできました。コーヒーに焼酎を入れると甘い・・・・。
 今ならば、もっともっといろんな話ができたかも・・・。

 出会った方とは、必ず別れがあるのに、常に新しい出会いを広げていかなくてはいけない因果な仕事です。しかも、時間貧乏です。
 かといって、「さよならだけが人生だ」とは、やっぱり思いません。

 私から「さようなら」を言うことはないです。


 本日は、公民館の文化祭を幾つかまわりながら、南区文化センターの必要性や、まだ興除もない昔の備中の地図を見ながら、足守川の大切さを学んだりしました。
 一方で、地域の文化祭では、思い出す笑顔が幾つもあるのに、なかなか会うことができず、少し淋しいですが、これからです。

 それにしても、政治の根本は治水、やっぱり水なのだと思います。そして、日本には資源がないと言いますが、実は、水がある、そのことが世界有数の先進国になった要因だとも気がつきます。

 気体にも、液体にも、固体にもなる水は、あたかも神のようですらありますが、水の流れの歴史を知り、初めて地域のことが分かる、そのことは南区で思い知らされています。
 しかし、そのことは、どこにでも当てはまります。


 午後からは、29日の久方ぶりの中心市街地落書き一斉消去活動の下準備。確かに落書きは減ってきました。ただ、この活動が辞められる状況にもありません

 一方で、改めて移り変わる地域の姿に、強烈な疎外感を覚えました。若者に押し出されるような感じが、街にはあります。
 ただ愛して欲しいし、そこを愛する人がいることを知って欲しいと思います。世界中のどこに行っても、そこが『故郷』の人がいます。
http://www.youtube.com/watch?v=-iVQ3r467pI&feature=related

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