2009年10月9日(金) 【雨にも風にも】

 幾つかポイントを残しながら、街宣二巡目。「裏を返す」というのですが、三回目からは、「馴染み」だそうです。落語で習いました。

 表現は悪いのですが、自民党は、会社再生法の適用を受けているようなものです。何も違いません。
 例えば、全てを失っても、経営者の方が、再起を賭けて、死にものぐるいで頑張っておられる、あるいは、社員の方々が、誇りと家族を守るため、さらには、自社の製品やサービスで、もう一度、お客様に喜んで頂けるよう、頑張っておられる、我々も、それと全く同じ姿でないといけないのです。

 おこがましいですが、再チャレンジする姿が、時には、国民の皆様の勇気になるように、これらからの自民党は、試されています。
 それが伝えられなければ、自民党に明日はありません。

 会社が潰れて、ニコニコヘラヘラ笑っているような社員がいないように、我々自民党地方議員は、とても笑っておれません。
 ましてや、国会議員の先生方には、鬼気迫る再生への執念が、体全体から漲っていないと、我々の士気に関わります。このままなら、来夏の参議院選挙で、間違いなく、自民党は、解体です。

 人によっては、喉もと過ぎれば熱さ忘れるで、自民党が、まだどこかで、簡単に与党に戻れるぐらいに思っているふしがありますが、私は、今のままなら、未来永劫、自民党は、政権に復帰しないと思っています。

 間違いなく、自民党は、潰れたのです。それを自覚することです。私は、思春期から、家業が潰れた家の倅だという意識は常に持っています。今は、所属する政党が潰れたという意識も持っています。

 そして、自民党が潰れたままなら、この国が駄目になるから、再生させなくてはいけないのです。

 潰れるのが恥ずかしいのではなく、潰れたのを自覚も反省もしないで、誤魔化して平気な顔でいるのが恥ずかしいのです。
 私達は、負けたのです。逆に言えば、失うものなど何も無いわけで、悔しさに泣きながら、立ち上がらんかい。


 一方で、時々、オリックスバファローズの山口和男選手の姿を思い出します。エースナンバー18をつけた日本人最速の剛速球投手で、一軍復帰はならず、ここで戦力外通告を受けましたが、真夏のグラウンドで、走り込んでいた姿が、目に焼き付いています。
 全てがうまくいけば、彼なら160km越えていたかもしれません。

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 午前中は、前総務委員長の私自身も、主体的に絡んで、すったもんだの末に導入された消防防災ヘリコプター「きび」の調査。
 2ヶ月納入が遅れたこともあり、10月26日に本格運航ですが、今は、県内の各消防局から精鋭が派遣された消防防災航空隊の訓練が続いています。
 全長が17.1mとやや大型のヘリですが、飛行場以外に、既に県内には、24箇所の離着陸場と443箇所の緊急離着陸場が確保されています。

 有視界飛行が原則で、運航時間も、365日、午前8時半から午後5時15分、緊急時は、日の出から日没まですが、夜間飛行をしなくてはいけないような、極めて例外的で想定すらしていない緊急事態もあるかもしれません。
 地元の御理解と御協力も、必要になるでしょう。

 倉敷のJFE訓練場までを往復する搭乗もさせて頂きましたが、上空から南区の海岸線をしっかり見させて頂けたのはありがたかったです。台風の後ということもあり、非常に視界が良かったです。

 我々は、あくまで購入自体を反対したわけではなかったのですが、決して高価な買い物ではなかったと言って頂ける状況が生まれた方が良いのかどうなのかは難しいですが、消防防災航空隊と「きび」の活躍を支えたいと思います。

 17日の午前9時から11時半まで、岡南飛行場で岡山県防災特別訓練が実施されますので、その際には、調整中の岡山市のヘリを除いた各機の勇姿をご覧頂けると思います。

 本日は、宇野線で、再び灘崎の桃源郷に参りますので、これにして失礼致します。皆様良い週末、連休をお過ごし下さいませ。

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