2009年8月27日(木) 【マイクの精】

 昨夜は、これからしばらくは、縁のこの地で演説ができなくなるかもなぁ、と淋しく思いながら、北区の一宮と足守で応援弁士に立って、くたくたで11時過ぎに家に帰ると、小3の息子が起き出してきて、ひとしきり、『いつか君に追い風が』を歌ってくれた後、『政権交代と景気回復の歌』を作ったので、是非、聞いてくれとのこと。
 じゃ歌ってくれというと、「北朝鮮のミサイルが〜・・・・」。うーん、各党、ごちゃまぜじゃな〜。

『世界中のアンサー』
 http://www.youtube.com/watch?v=_8yySj9JNQA

 今朝は、雨が少しぱらつく中、中央卸売市場前から宣車は出発の送り出し。週末に向け、少し天気が崩れるようです。

 本日は午後から、地域振興・観光・金融・雇用対策特別委員会。あまりに長いので、寿限無委員会。中山間地域の振興について。

 交流・定住施策の推進について、空き家情報も含めて、大阪で、「晴れの国ぐらし総合相談会 おかやま交流・定住フェア2009」が、来週開催されるのですが、憧れの田舎生活もさることながら、美しい自然に加えて、濃い人情(葬儀、祭事、道路清掃、草刈り、防犯見回りなど集落の活動がある)についても、十分に事前の説明をしておくべき旨申し上げました。

 人里離れた山奥に住みたい方もおられるでしょうが、人は人との関わりの中でしか、人として生きていけないものであります。

     ===========================

 懸案の倉敷チボリ公園跡地の再開発について、クラボウさんが、基本方針と事業主体を決定されました。

 株式会社イトーヨーカ堂さんが、事業主体になり、従来の総合スーパーやショッピングセンターとは開発アプローチが全く異なる街づくりの視点による「街おこし・旅おこし」の拠点開発を平成23年(2011年)冬開業を目指して行うとのことです。

 特に、「三海二山」(日本海・瀬戸内海・太平洋、中国山地・四国山地)という中四国の経済文化広域交流圏を意識され、アウトレットモールや市民公園も整備される予定のようです。

 ひとまず本当に良かったです。


 一方で、チボリ・ジャパン社の臨時株主総会で、会社解散に伴う精算業務に係る決算が報告され、残余11億300万円のうち、出資割合に応じて、県にも、1億3716万円分配がされました。
 株主代表訴訟も起きず、粛々と進んでいったように見えますが、精算会社の方々の御労苦は、並大抵でなかったと推察します。

 ところで、例のチボリ公園を含むコペンハーゲンの大ジオラマですが、事と次第によっては、ぼちぼち御披露目させて頂けるかな、という感じです。
 県議会議員として、倉敷チボリ公園を閉園させた私の責任が、それで許されるとは思いませんが。

     ===========================

 マイクの精について。

 私はよく、「マイクを持つと人格が変わり、マイクの精が降りてくる」などという、意味不明の表現をしますが、演説というのは、他人の命を奪う行為であると考えています。
 特に動員された方々に対してはなおさらです。

 少なくとも、演説を聴いて頂くということは、それだけ多くの方々の時間を奪うということです。
 お金は何倍にして返すことはできますが、時間は絶対に返すことができない、そういう意味では、聴いて下さる方々の有限の時間である命を奪うということです。
 いわんや、設営して下さる方々や支えて下さる方々を思うと。

 野球観戦や落語やコンサートのように、時間を喜んで差し出す場合もありますが、聴衆×時間=何日分という計算をすぐしてしまうため、私ごときの演説を聴いて頂くについては、申し訳なさが常にあります。

 よもや、私の話など聴かれたい方などあるわけがないという前提に常に立っているため、ひとたび、マイクのスイッチを入れるなら、まずなんかしようと思いますし、皆様の時間を奪う分は、せめて私の一部を死なせて頂きます、という覚悟で臨みます。

 少なくとも、選挙演説においては、マイクのスイッチを入れた瞬間に、死なせて頂きます、という気魄が必要です。それが、最大限の感謝表現であり、結果として、なにがしかの強烈な印象を聴いて下さる方に、絶対に残さなくてはいけません。

 演壇は、生き死にを賭けたリングです。マイクから発する言葉で勝負するのです。話し手が死ななくては、聞いている方はたまりません。「今ので少し死なせて頂きました」・・・それが礼儀です。

 かくして、応援弁士や街宣で声がガラガラになっているわけですが、当たり前です。
 「マイクの精が降りて来る」というのは、マイクを持たせて頂くことに対する最大限の誠意を示させて頂きます、ということです。

 なお、「ガンバローコールの音頭は、客席との喧嘩だ」というのも、佐藤選挙語録です。こちらが怯んだら、絶対に客席に負けます。


 マイクの精、これは、カラオケにも通じます。
 プロでもないのに、わしの美声を聴かせて唸らせてやろうなどという発想自体がおこがましいのであって、下手だろうが何だろうが、聴いて頂く方に、いかに喜んで頂くか、元気になって頂くか、そういう感謝の表現が、カラオケなのであります。
 私の『伊勢崎町ブルース』は、そういう意図ですが・・・・。

 ともあれ、応援弁士は、今夜と明日で3会場、1スポット、街宣車は、明後日朝8時から午後3時頃まで。その後、表町パレード!!
 全身全霊を込めて、頑張ります。

Copyright (c) 2009 SHINJI SATO Inc. All rights reserved.satoshin.jp