2008年9月19日(金)
【敢えて、たいしたもんだ!と思ってみると】

 事故米に関する社会的問題の大きさで、太田農水相辞任・・・。大臣を辞めれば済む問題なのでしょうか?まさに死活問題になっています。いったい、何を守ろうとしたのか???

 県内でも、先週、農政局は、公表しないとして情報を求めたにもかかわらず、不正転売を受けた善意の第三者の卸業者や菓子店の実名が、農水相の判断で公表されました。
 岡山県では、例えば、昨年の10月と12月の2ヶ月間に出荷された餅粉のうちで、20kgの中に、事故米が、160gが混入していたということですが、食の安全のためとはいえ、中国製餃子と同様に扱うような場面だったのか・・・。
 風評被害の拡大を防ぐためにも速やかな安全宣言が欲しいです。


 本日は、一般質問戦最終日。
 ネガティブに考えるのも、本当に飽いたので、敢えてポジティブに、現実大肯定のバカボンのパパなのだ。「これでいいのだ!」で、考えるのこころです。

 知事は、集中砲火を乗り切った形です。辛辣な質問にも、最後まで笑顔があった精神力の裏には、方向性への確信があるようにも思えました。議会内に、素直に、たいしたものだ!という評価はあると思います。
 我々が想像する以上に、知事は、「おしん」なのかもしれません。

 程度や手法は、議論がかなり必要ですが、財政構造改革の方向自体は、行かざるを得ない道ですし、職員の定数削減、給与カットはじめ、今までから言えば、やっちまったなぁ!というぐらいに、激しい内容のため、猛反発が出ていますが、具体的に、削減の方向を選挙前に堂々と示した形ではあります。

 もちろん、その内容の各論については、民の代表として、議場で戦ってはいきますが、こんなにも選挙受けしない「マニフェスト」をよくぞ掲げました。

 ただ、ある意味、長期的に見れば、反対は抵抗に見えなくもありません。じゃぁどうするんですか?と言ったときに、財源の議論ができなければ、無責任なバラ撒き、机上の空論になりかねません。
 議会の質が上がれば、きっちりと政策論争になります。間違いなく、議会の士気も、機能も、上がっては来ています。考えようによれば、活性化はしてます。


 財政危機宣言の理由に、引き継いだ時点で、もともと岡山県には貯金がなかったことや、平成16年の不完全な三位一体改革による地方交付税交付金の一方的削減があったを知事は、あげられ、これが、しばしば責任転嫁と批判されます。

 しかし、本来は、12年以上前までに、岡山県を引っ張ってきた方々への評価や、国の施策については、検証すべきです。バブル崩壊や、特に財政面での地方自治の在り方非常に構造的な問題もあったことは、事実です。
 もっともっと掘り下げて良いところです。


 もちろん、倉敷チボリ公園への対応に顕著なように、カリスマ性という意味も含めて、リーダーシップは存分に発揮されていないとは思いますが、本当に、罵詈雑言を浴びて、人格否定までされるほど、信頼を裏切って財政破綻をさせた失政だったのでしょうか?県民や議会を騙してきたのでしょうか?

 私は、この議会を通じて、批判の裏に何があるのかな?と気にもなり、どんどん疑問が膨らんできました。そして、逆に、信じてみたくもなりました。


 おそらく、来年度になれば、全国で財政危機宣言をする都道府県が続出することになり、その中には、議会まで含めて、改革先進県と言われた宮城県や三重県すら含まれる可能性があります。実は、日本全国、岡山状態なのではないか?

 貯金がなかった分、岡山県が全国に先駆けて、財政危機が露呈したということも、早晩明らかになるような気もします。

 他所がそんなに良いはずも、岡山がそんなに劣っているはずもないと思うのです。

 まぁ、そう思わないと、本当に議会が全国一の馬鹿な議会だったことを白日の下に晒すことにもなるもんなぁ・・。物凄く素晴らしいとは思いませんが、そこまで、岡山県議会って、レベルが低かったし、低いのかなぁ・・・。
 我々は、そこまで馬鹿な議論を続けてきたのかしら?そこまで、自虐的にならなくてはいけないのかしら?


 ともあれ、本日は、『全力少年』で、趣向を変えて、全てポジティブに考えてみました。明日はどう考えるか分かりませんが・・・。
http://jp.youtube.com/watch?v=MfzH0qJ3oYE&feature=related

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