2007年11月30日(金)【そして僕は途方に暮れる】

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 まず飲酒を伴う会合のあとには、「こころ」は書きませんが、今日は先ほどまで、昨年度の岡山市国公立幼稚園PTA連合会役員会の忘年会?がありましたので、いつにも増して、おかしな表現等がありましたら、お許し下さい。

 今年も忘年会シーズンですが、もう一度会いたいねと思えるのは、昨年度、良い活動が出来た証なのだ思うと、おそらくどの忘年会よりも、今日の会合は嬉しく、はしゃいでいたように思います。

 昨年度の活動の成果として、今後は無理と言われていた3歳児保育が、吉備東幼稚園で実現し、さらに、市内の公立幼稚園が、インターネットで結ばれます。

 それ以上に、同じ時代に、頑張っているかな?元気かな?と思える仲間が、市内のあちこちにいると思えるのが本当に嬉しいことです。変な話ですが、この年になって、友人と思える女性がたくさん出来るとは、予想していなかったです。PTA活動は、単年度で答えは出ませんが、多くの財産が出来ます。

 今年度市幼P連役員も、昨年度以上に頑張ってくれていて、とにかく嬉しいです。単純に嬉しいぐらい嬉しいです。
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 今日は本当に大切な日でした。

 敢えて言えば、岡山市の政令指定都市化が事実上確定した日と言って良いと思います。思えば、父が亡くなった日から、延々と続いていたこの問題に、私は、自分なりに、けじめをつけることが出来ました。一体どれだけ政令指定都市について、「こころ」に綴ってきたでしょう。それはもう具体化するに違いありません。

 ひとつの時代が、今日、終わりました。


 北公民館のふれあいDAYで、黄ニラ雑炊を二杯も食べたあと、昼には、市長はじめ岡山市幹部と岡山市選出の県議会議員との懇談会。欠席議員もいて、当局も、なにか私の発言に怯えていた?感もありましたが、この期に及んで、エールを送る以外に考えていませんでした。

 私は、ここまで漕ぎ着けたことの労いと感謝を述べた後に、さらに、市民の声を聞いて頂きたい旨と、権限・財源について、ある意味、条件を飲んで頂くこと、さらには、合併地区への配慮をお願いしました。
 むしろ、日本一の政令市を目指すべく、結束を呼びかけました。


 夕刻には、県市連絡会議。権限・財源移譲についての大枠が、決まりました。午前中に、市長が知事を訪問され、その状況を受けての我々の会議であり、その後のこの会議も、比較的スムーズだったはずです。

 基本協定に係る主要事項について、国県道に関する県債元利償還金については、平成14年度以降に発行した市域分の道路事業に係るものについて、県への普通交付税措置相当額を除いた額を市が負担。
 当せん金付証標(宝くじ)の発売収益金いついて、県全体の収益金の100分の35.6を市に配分。

 詳細は避けますが、予想以上に、かなり市が譲歩したと思われる内容です。市長の本気度が十分に伝わりました。これをもとに県議会でも、委員会、本会議の議論が進められます。区割りについて、市議会が対案を出され、適切な対応がなされれば、おそらく、県市の協定書締結は、難しくないと思います。
 これで、一挙にハードルを越えられそうです。

 おそらく、岡山市議会11月定例会で、意見書採択は可能になるのではないかと思います。よほどのことがなければ、2月定例県議会で、意見書が採択され、総務省との協議に進みます。

 本当に良かったです。



 猛烈な受験勉強のあと、大学入試の合格発表で、自分の受験番号を見つけたときの喜びでも安堵でもない、寂しい気持ちに、今は似ています。

          そして僕は途方に暮れる

 これから、岡山市選出の県議会議員は、紛う事なき地獄に入ります。あるいは、貼り付けであり、あるいは、愛する街への権限や財源をもがれた無力感であり、1年半後には、自虐的に己を語ることしかできなくなるのではないかという恐怖感が襲います。
 今日からは議員としての意義を己に問い続ける日々になります。
一方で、選挙のことを考えて、内ゲバのような戦いをしながら。

 もっとも、ここをゴールとして、そんなことを感じない議員もいるかもしれませんが。ゆえに、議員定数減の作業にも入ります。

 私は、もっともっと遠くを見ます。確かに、終わりが始まりました。しかし、終わりは始まりでもあります。
 なにより、少なくとも、やるべきことを果たしているわけでもありません。岡山市が政令指定都市になろうがなるまいが、解決しなくてはいけない問題は、五万とあります。

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