2007年11月27日(火)
【転がったところで起きる法師かな】

 本日は、朝一で、自民党青年部局恒例の街頭演説。
 どんよりとした天気ですが、「♪天気がよければ晴れだろう!天気が悪けりゃ雨だろう!雨が降ろうと、風が吹こうと、東京ボーイズほがらかに〜 !」。

 今日私達が地獄に入ることが、ほぼ決まりました。県議会議員ですから、それでよろしい。

 本日の岡山市議会協議会で、高谷市長は、移行に合わせて市域を分割して設ける「区」の在り方について市の方針を表明。焦点となっていた区の数は、3区としました。ただ、4区などの意見もある市議会が、総意で対案を示された場合には、さらに調整する考えにも言及し、再考することに含みを持たせました。

 加えて、答申ではC区だった御南、吉備両中学校区は福祉事務所までの距離や生活圏などを考慮し、A区(中央、京山、岡北、石井、桑田、岡輝、中山、香和、高松、足守、御津、建部、加賀郡)に、変更しました。
 地元からの強いご要望、操車場跡や、西部副都心開発を考えても、これは理解出来るところです。

 区役所は、A区が、本庁舎(大供)などの一部に整備。

 B区(東山、操山、操南、富山、竜操、高島、旭東、上南、西大寺、山南、上道、旧瀬戸町)は、西大寺支所(西大寺上)とし、併せて、西大寺地域よりも人口が多くサービス拠点が不足している旭川東岸地域に、適地がある場合は、区役所分庁舎を設ける。

 C区(福浜、福南、芳泉、芳田、光南台、妹尾、福田、興除、藤田、旧灘崎町)は、南福祉区の適地に整備するとしながらも、政令市移行時までに間に合わない場合は、灘崎支所(灘崎町片岡)を暫定的に活用する方向を示しました。


 これらは、昨日までの感触に沿い、ほぼ予想通りでした。まず第1段階で、こう来るというのは想定内。議論は、B区の分割、B区の区役所の位置に収斂されます。ここからが勝負です。

 ところで、今後4区になったとしても、これは、B区を割るという話で、旭川西側のA区、B区が、この方針から変わることは考え難く、区=選挙区ですから、私の選挙区は、住民票に基づくなら、1年半後の政令市以降の瞬間から、A区、すなわち、「中央、京山、岡北、石井、桑田、岡輝、中山、香和、御南、吉備、高松、足守、御津、建部、加賀郡」になるはずです。

 ただ、これは絶対ではありません。

 岡山市議会は、建部が特例区であるため、たちまち、区選出の市議会議員になることはなく、次の統一地方選挙を待ちます。
 しかし、県議会議員は、順当に行けば、1年半後には、いずれかの区選出の県議会議員になります。次回からの選挙区ではなく、その選挙区から選ばれたのと同じ扱いになります。



 ところで、現在19人の岡山市・加賀郡選出の県議会議員がいますが、西側A区の配当は、今回の修正で、私の計算では、8人です。しかし、今回、御南、吉備中学校区が加わり、この区内に住民票を置く議員は、おそらく10人のはずです。
 逆に、定数5が立つC区に住民票がある議員は、2人しかいません。
 すなわち、区割りの定数に現職議員を揃える必要があります。

 そして、私が、この春新潟の自民党県連で聞いた、「貼り付け」という名の地獄が、ここから始まります。
 もちろん、ここから話し合いが始まり、不調に終われば、法律によれば、くじ引きをすることになっています。

 当然のことながら、多いのは、我が党の議員ですから、実質上は、我が党の議員を移すことを決めるくじ引きは、基本的には、避けないといけません。また、我が党で、各区で、過半数をとるというのは、どうしても必要なことです。党勢拡張をどれだけ理解できるかが、各議員の責務になります。


 ともあれ、区割りが最終的にどうなろうと、ほぼ中学校という括りでは選出されていない県議会議員は、どういう形でも、必ず、自分のいわば「地盤」を割く、生身を剥がされることになります。
 もちろん、選挙区でないから人間関係が無くなるわけでもなんでもありませんが、会合等にお邪魔することが減っては来るのだろうなぁ・・・。

 仮に抽選になって、己が望まない選挙区に、当座「貼り付け」られても、もちろん、統一地方選挙では、「他の選挙区」から出馬するのは自由で、未来永劫縛るものではありませんが、「お国替え」のイメージは、避けられないかもしれません。
 間違いなく、いくつかの「さようなら」が、待っています。

 それでも、「転がったところで起きる法師かな」。



 私は、区割りの議論の後に、「貼り付け」地獄があるというのを知っていました。もちろん、予想もしていました。それが現実のものになることが、確定しただけです。私でなくても、必ず誰かが泣きます。

 しかし、これらは、私事です。「捨て石世代」には、特に致し方ないことです。地域住民の皆様が望む形により近い区割りになれば、それこそが正義であって、個々の議員の選挙事情を論じるべきではないし、岡山市の政令指定都市化は、なんとしても、実現しなくてはいけません。


 これから、市議会の議論がどうなっていくのか予想はつきません。
 個々の議員には、それぞれの事情や心情があります。立場が違えば、私も、同じことを言うこともあるでしょうし、そこに、身体を張って守るべき人がおられるからには、議員が議員を責めることなど、決してできません。
 むしろ、議員の誇りに賭けて、徹底的に闘うのは当然です。

 行政の効率性を言い、ほぼ同じ数で割ったという、3区案の正当性の根拠は崩れました。ここからは、地域の事情を最大限取り込んでいく戦いをすべきです。地域住民の地域住民による地域住民のための区でないと意味がないのです。悔いのない戦いをと、むしろ、闘う市議会議員の方々に、エールを送ります。最後の最後の最後まで頑張れ〜〜〜!!!!!!!
 市民と議員の勝利のために。


 ただしかし、県市連絡会議が開かれて、さらに、行財政改革・道州制等特別委員会を開催する準備はしています。
 岡山市を政令指定都市にするための権限・財源の移譲という名のガチンコ勝負を待っています。

 これだけの汗や涙を流すのだから、必ず、岡山市を日本一の政令指定都市にしようや!!

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