2007年9月29日(土) 【『遙かなる影』】

 それにしても頂戴した「桃太郎ぶどう」が、形といい、味といい、もはや、ブドウを超越した果物になったなぁと思います。長男は、マスカット、次男はピオーネ、三男は、桃太郎ぶどう?
 いや、まだまだ、ブドウの種類はたくさんあります。やはり果物王国・岡山って、すげぇなぁ・・・。


 とにかく、選挙管理委員会の熱心な仕事ぶりに、私も、心から「感謝」して、何度も通って提出した資金管理団体等の収支報告書ですが、それによれば、平沼先生は、郵政民営化の際の造反組議員18人に、資金援助をされていたということ。特に、落選組に手厚く、計1200万円の寄附を受けた元議員も。

 「与野党問わずできる範囲で援助した」とのことですが、全国会議員中3位の資金力を持つ(まず、これが凄いですが)とはいえ、これはちょっと出来ることではありません。収支報告書を見なければ、分からないことで、言って回られたことでもありません。

 3回目の挑戦で当選されるまで、落選中には、電気や電話を止められたというエピソードも伺った事があります(がらんとした真っ暗な部屋で、独り泣かれているような、そんなシーンが絵として浮かびます。)が、そこからの集金力に加えて、こうした面倒見の良さは、秘書の方に寄れば、御自身が、故中川一郎先生に同じような支援を頂いた順送りらしいです。

 これは、なんというか、うーん、やはり、凄いです。



 このところ、幸せの総量について考えています。なぜカーペンターズの『Close to YOU』の邦題が、『遙かなる影』なのか知りませんが、光と影があり、自分に光が当たれば、どこかに影が差していると考えるべきだな、と。

 銀のスプーンを持って生まれてくることに罪がある訳ではないですし、なにがしかの成功をすることは良いことですが、その影で、誰かが泣いているかもしれない、誰かを犠牲にしているのかもしれないという感性は必要です。

 私は、「愛と夢の公正な分かち合いのために!!」と書くように、「愛と夢の公正な分かち合い」が政治と考えています。現実がそうではないから、政治が必要です。



 本日は、午後から、ある病院の生活訓練(社会復帰)施設主催のサロンにお邪魔させて頂きました。おそらく、精神内科の関係で、地域と院内の中間施設が、ここまで、うまく連携できているのは、全国にもそうないと思われる素晴らしい試みです。施設側の努力、町内会の協力、全て人と人の繋がりで、少しずつ紡いでいかれたものが、結実しています。

 今年は、例の「ちくわさん」や、うらじゃの連が登場し、なにか幻想の中にいるような弾けるような青年の笑顔に、しなやかな体の動きに、逆にいろんなことを考えました。
 患者さんは、どう感じているのかな???

 もちろん、いわゆる障害を持つ御本人が一番辛いですが、家族も辛く、おそらく、あの時の自分が悪かったのだろうか?あの時ああしておけば、発症しなかったのではないか?と自分を責め上げている方もあるでしょう。
 かえって身内の方が、動けない時に、第三者の方が投げかけてくれる笑顔は、どれほど救いになるでしょう。

 それにしても、どうやったら弾けるような笑顔が帰ってくるのでしょうか?なにか雄大な景色を見たら、少しは変わるのでしょうか?社会のとは言うまい、いったいなんの影なのかなぁ・・・・。

 あらゆるハンディは、いつでも、誰にでも、持ちうることです。それを受け入れられるだけの用意、地域社会の懐の深さを作っておく必要があります。



 その後、韓半島の在日の方々の会合にお邪魔させて頂きました。民団と総連が、悲願の統一に向けて、少しずつ、歩み寄りをされています。安易に書けない問題。

 半島の覇権を争った日清戦争、その勢いで戦った日露戦争、韓国併合、第1次世界大戦、大東亜戦争、米露による南北分断、朝鮮戦争。その6カ国による協議。
 秀吉まで遡らずとも、特に、この100年間、日韓の関係は、非常に複雑でした。日本の戦後復興や高度成長を思うにつけても、光と影があります。



 夕刻には、10周年を迎えた倉敷チボリ公園で、古市倉敷市長と語る会。高谷岡山市長は、公園を残しましょう!と言えますが、さすがに、昨日の倉敷市議会議員有志(42名!)への県幹部の説明で、やっと議論の緒に就いたばかりで、古市市長は、踏み込んだ発言はされませんでした。
 しかし、県市を結ぶリーダーシップを果たせるのも、また市長だけです。

 ともあれ、確実にマニフェストを実現されており、同窓であり同郷である古市市長におかれましては、来春移行も継続して倉敷市をリードして頂きたいと切に願うものです。


 それにしても、なにか一身に光を浴びていると勘違いでもされている昨今話題の方も、おられましたが、深い影を落としていることも謙虚に知るべきです。その笑顔を見るたびに、ただただ悲しくなります。

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