2007年5月17日(木)
【祈りとしての『バッテリー』】

 封切り後2ヶ月も経ち、やっと映画『バッテリー』を観ることができました。なかなか夜の2時間が割けませんでした。

 選挙期間中の街宣車では、サッカー少年には、「Jリーグに昇格するファジアーノ岡山に入れるよう頑張ろう!」、野球少年には、「『バッテリー』観てね!」と、かなり調子の良いことを言っておりましたが、肝心の私が、実は、『バッテリー』を観ておりませんでした。これだから大人って・・・それで、『釣りバカ』が、どうという自分に呆れます。

 映画館もたいへんな営業努力で、駐車券を見せれば割引など様々な割引システムがありますが、バッテリー(電池)を持っていくと大人1000円という洒落た趣向に関心しながら、多分明日までが大スクリーンの映画館で、ボロボロ泣きながら、あっという間の2時間あまり。昔は、寅さん以外、邦画を観ませんでしたが、最近の邦画は良いね!

 岡山弁もあたたかく、岡山県で、『バッテリー』を観ていなければ、岡山県民にあらずというぐらいの良い出来でした。いや今日観て、そこまで言うか?

 文教委員長の時、原作者のあさのあつこさんは、なにかの審議会で御一緒でしたが、著作を読んでいないため、御挨拶もできなかったわけですが、映画の方は、心を伝える祈りの作品でした。巧と豪のバッテリーだけでなく、登場人物達が、ボールをまわすように心が繋がっていく、悪人はいなくて、抱きしめあいたくなるような登場人物ばかりで、赦しや救いがありました。

 まだの方は、どうあれ、どこかで、是非御覧ください。

 私は、自分のためには、あまり祈りませんが、「こころ」も、胎児だった我が子への祈りがあって始めたから続いているのだと思います。巧のような球は投げられませんが。


 ところで、私は、それ自体がストレス解消なのですが、真夜中に、レンタルで、大作も含めて、7本1050円で、DVDを借りることがありますが、結局、時間がなくて、お笑いか、特撮ものの1、2本しか観ません。

 それでも、布団の上でアイスを食べながら(当たり前ですが、妻に叱られる)、DVDを観るときが、とっても幸せ。しかし、こういう悪習は辞めて、やはり映画は映画館で観るべきですね。

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