2007年3月11日(日) 【サクランボの桜咲く頃】

 日々がドタドタと過ぎていきます。その中で、昨日今日と、お寺などのご挨拶で、3月15日が命日の亡父のことを語る機会に恵まれました。三寒四温の季節の感じで、ふと、あの頃を思い出す事があります。

 3年前のこの時期、脳梗塞で倒れた父をICUに見舞う日々が続いていました。果たして、分かっていたのかいないのかも分かりませんが、初めて父とじっくり過ごした時間がありました。思えば、様々なことで精神的に追いつめられていた、私にとって絶体絶命のような時期に、父は、その死をもって私を救ってくれたように思っています。詳しくは書きませんが。

 私は知りませんでしたが、私の出た新聞記事をスクラップしたり、人工透析への自転車の行き帰りに、知り合いにビラを配っていた父はもういません。初陣からすると、自ら命を絶たれた方を含めて、大切な何人もの方が、おられなくなっていることに改めて愕然とします。もし、ここに、あの方がいてくれたなら・・・・。

 ただしかし、亡くなった方に救われることもあり、縁の大切さを感動をもって体感できる、ありがたい時期でもあります。少なくとも覚えいる人がいる限り、死は終わりではありません。私は忘れません。


 桃源郷のような地域には、サクランボの桜がもう咲いています。四万十川以上に美しい旭川の横をもうすぐ、JR津山線と県道が全面復旧します。川面が、春にきらめいています。

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