2006年7月6日(木)【政令指定都市の県議会議員】

 北朝鮮には本当に本当に困ったもんです。皆さん、ミサイルに、ご注意下さい!!って、どないせぇちゅうねん???

 今朝は、都内超一流ホテルで、11人の国会議員の先生方に、オール岡山県庁および地方6団体、県議会選抜で雁首を揃えて、お願い申し上げる「平成18年度岡山県県政懇話会」が開催されました。できればこれを最後にしたいものです。
 やはり、数百万円かかるような、こういう儀式は廃止すべきだと私は、確信致しました。誰も言わなければ、私が、本会議場で申し上げます。ごく一部の代表の陳情団が上京されるか、地元岡山の会場に国会議員の先生方に、お越し頂いて、開催すれば済むことです。
 県民の皆様にとって、決して有益な会にはなっていません。


 ひとつには、他党の若い代議士が、着座の順番すら分からないということひとつとっても、あるいは、国の省庁への予算要求活動の決起大会をする以前に、税源を移譲して下されば済む現実をとっても、もはやこうした儀式をする必要もないほど、時代は変わったのです。

 国のお金を頭を下げて地方に頂戴するのではなく、地方で使うお金は、地方に返して欲しい、というだけのことです。もともと、余計に国に吸い上げるから、おかしくなったのです。

 もちろん、我々自民党県議団は、片山参議院幹事長や逢沢自民党幹事長代理をはじめ、自民党の国会議員の先生方を信頼申し上げているわけですから、我が党主導で事を進めたいという本音もあります。誇りある自民党として当然です。

 いわば地方から国を変える、そんな状況になっているという意味では、改革の波は、さらに大きくなっていますが、改革は、責任政党自民党が行うのです。


 それにしても、この問題は、政令指定都市岡山も、いずれ直面することでしょう。県もさることながら、国とさしでやりとりする必要が生じます。その時は、県議会議員ではなく、市議会議員の先生方が、党に対して動かれることになります。永田町の政党とは決して無縁ではいられないはずです。

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 『岡山県の財政状況と行革の取り組み』の説明は、まさに国への批判そのものでした。いまだかって、県政懇で、ここまで厳しい内容はありませんでした。おおっ、行けぇ〜!!と、地方側は皆、思っていたのではないかしら。
 要望というより、むしろ、丁寧な抗議に近いものがあります。

 6月4日の自民党岡山県連主催の県選出国会議員と県議団との意見交換会、また、6月定例会での地方分権改革の推進を求める意見書の議決のいずれも、自民党県議団の側からも、国の地方交付税等の大幅削減への抗議と言えました。
 それだけ、地方財政も煮詰まっているということです。地方の自民党も、正直、困っています。


 その中で注目すべきは、岡山県市長会会長のご発言。

 いわば仕入れゼロ円のゼロ金利政策で、トヨタ以上の高収益をあげる銀行に、破綻を恐れて、12兆4000億円公的資金を突っ込んだ。それならば、地方債の元金は、もちろん支払うが、その利息はゼロにする特例法を作って欲しい。
 これは、景気回復が賞与に反映されない地方の会社員からしても、確かに一般的な感覚でしょう。行政の財政赤字で、一番儲かるのは、銀行です。
 ともあれ、平成の徳政令で、地方を救おう!!すごいな〜。


 また、国のものを地方にやるのだという観点で考えると国がつぶれる。所得税も住民税も、地方が必要分を取って、残りを国に渡すべきだと岡山県町村会会長。

 現場で汗をかいている者が、霞ヶ関の机上の空論に振り回されてはたまりません。

 ただ、どっちにせよ、国も地方も、財政破綻。責任のなすりあいに思えなくもありません。しかし、優秀な人材は、地方にもいます。幕藩体制のごとく、まずは、財源と権限を渡してみませんか?百花繚乱の日本が再生するのでは?



 一方で、たいへんに気になるのは、萩原代議士の「政令指定都市の岡山市のスタンスは?」との問に、石井知事が、「地元の議員さんから、そういう声がまとまって出ていない」というような答弁。え??・・・・これは、所さんの目がテン!!!

 会のあと、知事と、僅か2、3言でしたが、「政令市の県議は権限が無くなりますよ。」「全く構いません。我々は、州を目指していますから。」「それでは地元の声をまとめて下さい。」という会話がございました。
 うーーん、これは、非常に意外でした。

 確かに、手法としての玉野市との合併については、いろいろありましたが、私自身、岡山市の政令指定都市化自体を否定したことは、いまだかって一度もありません。
 というよりも、それを見越して、今回は、岡山市第一選挙区の議員定数削減を強く主張したわけです。

 いわんや、県議会議員の権限がどうといったレベルで、ものを考えたことはありません。もちろん、切なさは感じますが。


 ただ、過去のいきさつから言って、知事がそう判断されること自体については、むしろ個人的には、強く感謝の気持ちもあります。しかし、ならば、なおさら、県議会では、私が、岡山市の政令指定都市化を強く主張しなくてはいけないのだな、そういう立場なんだなと、はっきりと認識致しました。

 おそらく、衆知の通り、政令指定都市選出の県議会議員は、実に切ないものがあります。政令指定都市と県は同格ですから、県の判断や、いわゆる指導を受ける必要もないですし、県道すら無くなりますから、地元のことについて、お役に立つことが、具体的には、ほとんど無くなるかもしれません。
 あるいは名誉職的なものになるのかなぁ・・・。

 そこから先に州になり、州議会議員になり・・・という夢は持つものの、政令指定都市は数年後でも、はて、州はいつのことやら?ましてや、枠組みもわからないです。
 ただ少なくとも今は、政令指定都市になる前の県議会議員として、岡山市のためにやれることは、まだあるのだろう、と思います。いつか要らないと言われるとしても。


 有権者の皆様から、政令指定都市の県議会議員、とりわけ、佐藤真治はいらないと言れる前に、佐藤真治が、佐藤真治に、駄目出しをするでしょうから、先のご心配は、御無用です。権限や名誉のためだけに、議員を続けることはないです。また新しい時代が来れば、新しい航海に、帆を張るも良し。

 なにかあれば、また、新聞配達から始めます。それだけのこと。

 しかし、残念ながら、岡山県は、佐藤真治を必要としています。そう思うから、今日もこうして、元気に生きておるのです。自分で思わなきゃ、やっとれません。


 ともかく、岡山市は、政令指定都市にならなくてはいけません。もはや、この流れを止めるわけにはいきません。

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