2006年5月16日(火)
【ロマンは会議室で語るもんじゃない】

=======================================
 本日は団体の総会や明日の産業労働警察委員長デビューに備えて、委員長レク。なにか、また新しい役職が増えそうな予感。
 乾いた雑巾を火で炙るような「改訂第三次行財政改革大綱」が、早くも来年度予算を意識して、具体的に動き始めました。一方で、「協働」をうたい、一方で、「選択と集中」と言いながら、一方的に、あるいは一律に、従来の委託料や補助金が打ち切られるとしたら、民間はたまったもんじゃありません。とりわけ事業推進のために、人や物を配置しているような場合、よほど、事前の十分な説明がないと、行政は決してやらない「生首」を突然に切るほかなくなります。机上の数字カットで現場が大混乱?「事件は会議室で起きてるんじゃない。 現場で起きてるんだ。」な〜んてな。
 金欠は錦の御旗ですが、なにか次の大きなロマンが欲しいです。ホームページのタイトルは、「おかやまロマン主義」にしよう!
=======================================

      ↓ 詳しくは

 財政見通しの悪化、国の新地方行革指針を踏まえ、わずか2年で昨秋改訂された第三次行財政改革大綱では、来年度から21年までの3年間で、ゼロベースから見直しを徹底し、「選択と集中」の観点から、今年度当初予算比で、公共事業に係る地方負担を30%程度削減、一般行政施策費・内部管理経費を10%程度削減するとうたっています。

 ただ、歳出削減の3年間集中取り組み(16年度から18年度)で、公共事業に係る地方負担を30%程度削減、一般行政施策費・内部管理経費を10%程度削減した上で、さらに、ということですから、つまり、第三次行財政改革大綱は、例えば、一般行政施策費・内部管理経費を20%近く削減することになります。

 国指針が各自治体に求めていた4.6%を上回る5.6%になりますが、今年度から5年かけて、職員1400人削減、さらに、来年度以降も、平均3%の給与カットする一方で、補助金や委托等の形での県民サービスにも、切り込んでいくことになります。


 総会シーズンに、次年度以降の予算カットをにおわせながら、来年度予算策定のため早くも当局は動いており、こちらも緊張感をもって、例えば、今日の総会には、当たることになりました。
 「選択と集中」するがために、PLAN(計画)-DO(実施)ーCHECK(評価)ーACTION(行動)の「PDCAマネジメントサイクル」の徹底で、事務事業を総点検するとは言いますが、外郭団体はまだしも、民間団体との関係については、時には、行政サイドから、一方的に削減をと言われ易い状況があります。


 一方的に、あるいは一律に、従来の委託料や補助金が打ち切られるとしたら、民間はたまったもんじゃありません。とりわけ事業推進のために、人や物を配置しているような場合、よほど、事前の十分な説明がないと、行政は決してやらない「生首」を突然に切るほかなくなります。

 県の苦しい財政事情を理解して、例えば補助は20%カットで我慢して下さいと言われ、はいそうですかと気易く言えるほど、そもそも潤沢な補助でもなければ、割に合わないと思いながらも、公益に資するからと無理に行政に協力している場合も、少なからずあると思います。行政は、机上で数字をカット、しかし、現場は大混乱という事態を許すわけにはいきません。
 するにしても、まずは、外郭団体から始めよでしょう。なにか、行政への信頼の思いが冷めてしまうのもどうかと・・・。


 ともあれ、金欠は錦の御旗ですが、なにか次の大きなロマンが欲しいです。行革は良いのですが、その先にある政治の壮大なロマンというものが、ここのところないですなぁ・・・。

Copyright (c) 2006 SHINJI SATO Inc. All rights reserved.satoshin.jp