2006年4月22日(土) 【三丁目の憂鬱】

 私の人生訓に「良いことは小刻みに 悪いことはいっぺんに」というのがありますが、今週は、1週間通して風邪気味に加えて、楽しくもない話が実に多く、来週こそは春の青空が戻り、すかっとした1週間になるのを切に祈ります。
 そういう中で、所属する会で、メンバースピーチや体験発表を立て続けにさせて頂くことになっており、改めて、県議会議員の役割や議員にならせて頂いた経緯とか、自分の人生観とかしみじみ考えております。
 一方で、昨今の議員を志す方の「思い」が、要は、受験のようにバッチを付けること自体が目的のいわば「自己実現」であったり、芸能人のような何か特別な者あるいは賞賛や憧憬を集める偉い者にでもなりたいんかな?と思えるような、どうしても私の中で理解できないことが多くなって来ています。何か別のことの「手段」なのかなぁ。
 逆に、私自身が、時間も金も自分自身のものではないが、「あんたがいて良かったよ」と言われるささやかな喜びだけに生きており、苦しさこそあれ、羨ましがられたり、妬まれたりするまでの楽しさを全く感じていないため、いったい何が悲しくて政治の世界に入りたがるのだろう?あるいは、そこまで、ずうずうしく出張っていくのだろう?と不思議でならない時もあります。よっぽど自分に自信があって、良い事があるんかな。
 突き詰めれば、「志」とは、使命感であり、それが天の思いに適えば、すなわち天命であり、個人で決められるものではありません。
 改めて西郷遺訓を思い出します。「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は始末に困るものなり。この仕末に困る人ならでは、艱難を共にして国家の大業は成し得られぬなり。」

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