2006年2月25日(土)
【ありがとう岡山松竹 ありがとう寅さん】

 大阪の千日前にならった娯楽のメッカ、千日前商店街に、昭和38年に開館した岡山松竹が、42年の歴史に幕を閉じました。
 今日は、市職労や表町おかみさん会、ポレポレ苑、子どもセンターさんなどが中心になって、本当に心温まるさよならイベントが開催されました。また街中から大切な文化の灯が消えました。
 私の個人的な思い出は、なんと言っても高校時代のガンダム!先着順のセル画欲しさに、3回徹夜で並びました。そして、むしろ社会人になっての『男はつらいよ』シリーズ。「サラダ記念日」以降の司法試験浪人時代、会社員時代、秘書時代、現実から逃げ込むように、寅さんに会いに行きました。本当に、いつも寅さんには助けられました。泣いたり笑ったりしながら、しばし、寅さんと旅をしていました。ちょうど10年前に、寅さんがいなくなって逃げ場を失いました。
 ここのところ、正直疲れ気味。しばしばNHKの寅さんの本を読んで、現実逃避をしておりましたが、しかし、本日は、名作と誉れ高い75年の第15作「寅次郎相合い傘」の上映とあり、久々に大スクリーンで、90分の旅をしました。ありがとう寅さん。
 しかし、ちんどん屋さんの横を過ぎれば、もはや落書きだらけの旧映画館とホール、広い駐車場の横の交番も移転取り壊しになります。文字通り灯が消えてしまいます。全く感傷に浸ることができる状況ではありません
 一挙に現実に引き戻され、難問も続出・・・。寅さんは、良いなぁ。

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