2006年1月29日(日) | ||
【当世仮面ライダー気質について】 | ||
朝のTVで片山参議院幹事長をお見掛けしながらも、今日から始まる仮面ライダーの新シリーズに、「おおっ!!」。四十路になって見なけりゃ良いのに、ウルトラマンマックスよろしく、今度のライダーは、原点回帰と聞き、思わず見てしまい、「いや、そりゃ違うだろう!!」と、突っ込みの連発。
敵の名は知りませんが、まず、ライダー側の方が、コンピューターゲームのようにシュミレーションされ、ライダーもどきの味方の戦闘員が多く、しかも完全武装!!どちらかと言えば、少人数の怪人側が素手に近いじゃないか! しかも、早くも、正義の側に、内部分裂の予感。正義が、正義じゃない、人を見たら犯罪者と思えという、・・細木数子か!!ややこしい・・・・。 おまけに、子供に悪影響を与えるため、海外では禁止されている類のCM、ベルトはじめさっそく番組関連グッズの大宣伝。 本郷猛こと藤岡弘氏は、仮面ライダーが、丸腰で戦っていたことを特に強調されますが、ヒーローは、決して卑怯な手を使わなかったのです。きめ技は、キックです。(なんで、あれで爆発して死ぬんかえ?)そのキックも、あぁ、最初から出せば被害が最小限にとどまるのになぁ・・というのは、水戸黄門の印篭と同じ。 しかも、新たな必殺技を生み出すために、しばしば崖の上から、立花のおやっさんに、物を投げてもらって鍛えたのです。 我々は、知らず知らずのうちに、仮面ライダーから、正義と悪を、努力を、仲間の大切さを、しかし、時として、正義の戦いは、かくも孤独である、しかし、命懸けで、やる時は、やらねばならんのだ!それが、ヒーローなんだ!ということを学んだのです。 そして、児童福祉法に真っ向から違反する「少年仮面ライダー隊」に憧れたのです。(私は、「テレビマガジン」の締め切りに間に合わず、「マジンガーズクラブ」に入りました。) それをまぁ、おもちゃが売れるからか、めったやったら武器を持って、バージョンアップを繰り返し、人数がどんどん増えて、戦隊ものと見紛うばかり、見様によれば、多勢に無勢のいじめの構図、むしろ、悪者の方がすっきりして潔いではないですか! 製作者は、子供達に、いったい何を伝えたいのでしょうか?? テレビゲームの影響を受けたシュミレーションゲームのようなストーリーに、いったい何が残るのでしょう??? 本当に今の仮面ライダーは、ヒーローなのでしょうか? もしも、ライダーカード欲しさに親に隠れてまとめ買いしたライダースナックが、えびせんのように、もっと美味ければ、押し入れのダンボール箱に隠すことなく、全部食べて、今の3倍は太っていた私としては、ライダーごっこに、さらに道具が要ること自体、許せんのです。 いたいけな子供を大人の商業ベースに組み込むなっ!! ところで、私は、ヒーローの転換は、バブル期の『キャプテン翼』だと思っています。彼が、たいへんな才能に恵まれ、いつも口を開けて歯を食いしばらないところに、実に欺瞞性を感じましたが、なにか己の中に未知なる力が潜んでいて、何かによって突如引き出されるような甘い考えを持たせるんじゃない、ヒーローは、努力の天才なんだよと、私は言いたいのです。 もっと以前のヒーローは、飛雄馬にせよ、ジョーにせよ、キザ兄ちゃんにせよ、堀口元気だって、もっともっと社会構造的な宿命を背負って戦っていたのです。キカイダーのジローの悩みの深さよ!「夕焼け番長」をご存知ですか? それを近頃は、すっきりしすぎ!!背負うものが自分探し!! 確かに、私は、ウルトラ兄弟でない、ウルトラマンレオや、死んで初めて4号と命名されたライダーマンといった少しひねた孤高のヒーローが好きです。 しかし、イケメンのヒーロー達よ、もっと、汗をかき、涙を流し、歯をくいしばって、努力せんかい!難しい理屈や、限られた仲間内の人間関係のドタバタは、「風のハルカ」に任せて、単純に正義のために戦って下さい!! このあたりを原点回帰の作品がいかにクリアするか注目ですね。多分、日曜日の朝は忙しいので見られませんが。 ちなみに、我が子は、ハム太郎、プラレール派で良かったです。 しかし、この文章・・・・・なんなのか・・人生行路が泣きますな。 (参考) 「ロンリー仮面ライダー」(89〜98話ED) 作詞/田中 守(平山亨) 作・編曲/菊池俊輔 歌/子門真人 荒野を渡る風 ひょうひょうと ひとり行く ひとり行く 仮面ライダー 悲しみを 噛しめて ひとり ひとり 斗う されどわが友 わが故里 ひとりでも ひとりでも 護る 護る 俺は 仮面ライダー 木枯し吹き荒れる ひょうひょうと ひとり行く ひとり行く 仮面ライダー 悲しみを 乗り越えて ひとり ひとり 斗う されどわが友 サイクロン 爆音あげろ サイクロン 斗う 斗う 俺は 仮面ライダー されどわが友 サイクロン 爆音あげろ サイクロン 斗う 斗う 俺は 仮面ライダー | ||
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