2005年5月27日(金) 【子育て親育て支援】

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 本日は、次世代育成男女共同参画特別委員会。青少年健全育成に関して。教育長のおっしゃられるように、情報の多様化の中で、青少年も、さらには、大人も、ストレスに耐える力が弱くなっているのだと思います。
 また、多くの情報の中で、青少年には、一見青天井のように可能性が広がっているように見える時代ですが、むしろ、未知なる可能性への萌芽を阻み、挑戦する意欲を失わせるような時代でもあります。小利口になるには、容易い時代です。全ては、「たかが人生」かもしれません。
 しかし、「されど人生」なんだということを示すのは、彼らが最初に出会う大人である親であり、教師であると思います。目標を見失っているのは、青少年ではなく、大人です。
 引退する大鵬親方かく語りき。「お相撲さんは無口で良い。態度で示せ。」。ある時期からは、特に父親はそういうものかもしれません。
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 委員会の執行部からの報告だけでは、数字の裏側が見えないという理由で、午後から委員長の勝手に企画した勉強会には、共産党の議員だけが参加して下さって、岡山中央児童相談所の現場の方の話を伺いました。
 児童虐待に関わらず、様々な相談が飛び込んで来る現場で、速やかな対応が迫られていますす。

 「同時並行に何百もの仕事が進み、完結するということが無い。しかも、あちこちで、いつ爆発が起きるかわからない。」というのは、我々も多少なりとも理解はできますが、非常に現場の現実は厳しく、身の危険もあり、日頃のご労苦には、ただただ頭が下がる思いでした。

 空虚な気持ちに襲われながらも、目の前の現実に対応するということですが、その空虚さの中に、「親」に気持ちが「通じない」ということがある、というのは少し分かる気がします。


 突き詰めれば、親が親になりきれていないということであり、あるいは、その親の親もまた、そうであったのでしょう。この連鎖が、なかなかに切れません。

 地域の支援ということを言いますが、例えば、愛育委員の皆さんは、子育て世代を本当にしっかりと支えて下さっています。ただ、問題は、子育てをする親をまず育てないといけないということです。


 こうしてみると、やはり、産まれてからでは遅いのでしょう。少なくとも妊娠が分かった時点で、あるいは、そういった行為に及ぶ以前に、親がなんたるかを教えるところから始めないといけません。あるいは、そこに既に父親がいなくても。

 おやこクラブ以前の妊婦クラブが現実的かどうか分かりませんが、妊婦の時点から地域との関わり合いを持つことが、核家族の世帯でも、地域で安心して子育てできる前提になるのかもしれません。将来の「介入」を防ぐために、ある程度の「おせっかい」が、必要なのかもしれません。


 「子育て支援課」は、「子育て親育て支援課」であるべきですね。これは、勉強会での一致した意見でした。


 これから1年を通して、特別委員会で、じっくりと考えていきたいですが、議論を深めるためにも、参加人数に関わりなく、やはり、勉強会は続けて行きます。

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