2005年3月24日(木)
【ライブドアの手法で政治は変わるのか】

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 昨夜、シーガルズの選手とお会いする機会があり、ここはひとつ国体以後も、市民球団として応援しなくてはいけないなと強く思いました。
 いよいよ愛地球博開幕で、コンビニにも、味噌カツ弁当が登場。一方で、甲子園は、雨天順延の上に、関西高校は残念でした。
 それにしても気になるのは、ライブドアの動きです。ソフトバンク参戦というのは、下手な映画を見るよりも、遥かにおもしろいです。一方で、国を憂いながら、一方で、軽チャー路線で国をおかしくもしたFSグループ。さすがに見せてくれます。
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 ライブドアのすったもんだを見ていて思うことですが、下克上ではないですが、若克老、新克旧、小克大・・・・を良しとするかどうかで、世代が決まると思います。
 若い者は、上司との代理戦争を応援する気分でしょう。

 もっとも、私は実際にはそういう戦いの図式とは見ていませんが、あるいは、これを時流であると政治の世界と重ねる向きもあるだろうな、たとえ、やり方が、常識外れだと言われても、挑戦者だからと開き直る輩も出てくるだろうな、と想像します。
 それは、要するに、単なるただの甘えなのですが。

 確かに勝てば官軍ですが、王道でなくても、覇道でも良い、まずは勝つことが大事なんだ、勝てば私がよくして差し上げましょう、というのは、傲慢なエリートが陥りやすい思考パターンです。
 また、そこには、コンプレックスもあるように思います。

 倫理とか礼儀とか筋道よりも、そこに本当に汗をかいた人間がいる事を無視しても、いかなる手段であっても、単に美味しいどころ取りをしても、打ち勝つことで世の中を変えよう、そういう考え方も、そういう発想も、こういう時流なら、致し方ないとも思います。
 ご時世というのは、そういうものかもしれません。


 ただ、常に手法が問題になるのが、政治であり、様々な手法そのものが、政治のスタイルですから、無手勝流は、単にそういう政治をするよ、という宣言をしているに過ぎないのです。

 議会制民主主義は、議論によるもので、そもそもが、様々な利害を調整することが前提になっています。ゆえに、水戸黄門のような善悪二元論のレベルで、相手が悪だから私は善だという子供じみた理論構成をすると、それは必ず己に跳ね返り、いずれ政治そのものへの不信を増幅させることになります。

 私は、変革を目指してはいますが、少なくとも、そういう手法は取りません。人を攻撃しても人は変わりません。
 しかし、時機は見ておるつもりですので、何もしないわけではありません。そう遠くない明日に事は起きるでしょう。


 ところで、私が、自民党が好きな理由はこういうことです。

 それは、責任を負っていくということ。我々は批判をする気もない。批評家でもない。現実の中で、少しでも前に進めることを考えます。寄って立つべきものは、国や地域を思うことですが、しばしば責任を負う立場に立ち、相反する利益の中で、ある種の選択や決断を迫られますから、当然、その分、批判も出ます。当然です。
 しかし、それは喜んで受けようということです。

 それでも、相手が誰であれ、本当に汗を流した人間がおられるだろう、そして、それを支えている方がおられるだろう、その人間同士のつながり、信頼こそが、生きてきた証であるだろう、と考えますから、敵に対しても、最大限の敬意、時には、感謝、さらには、赦しの気持ちを根底にもって接します。
 極端な話、実は、もともと敵などいないのです。いるのは、同じ人間です。

 敵対しても、相手に批判は加えない、反目に立つ者にも、わざわざこちらが理由を考えて理解をしようとする、相手が振り上げた拳をどこに降ろすべきかその場所まで考える、それが自民党の誇りなのではないかな、と思います。
 そういう場面を実にしばしば見てきました。


 確かに日本の社会は、ムラ社会で、自民党はその象徴かもしれませんが、排他性というよりも、日本人のメンタリティーに常に「赦し」があり、その部分も、継いでいるのです。
 言葉を換えれば、要は、義理・人情以外に何もないのが、自民党です。私が非常に好きなのは、実は、そこです。

 そして、「人生劇場」を歌うのでした。
 佐藤君も、年を取ったもんだ。


《「こころ」に残らない話》

 ところで最近、例えば、高島屋の裏を歩いていると、若者の中で威圧感を受けることがあります。あれ、ここは、自分の場所では、もうなくなったのかな?と。

 そこで、黒澤明ばりに、「こんな夢を見た」。

 ラーメン屋の行列の中で、そういえば昔、私は行列の遙か後ろにいて、先頭の方の遙か遠くの見も知らない禿頭の親父さんや婆ちゃんの後姿を見ていたつもりが、いつのまにやら、列の真ん中を越えています。
 とっくの昔に禿頭の親父さんや婆ちゃんは、ラーメンを食べ終わり、どこに行ったのかな〜?と、ふと振り返ると、ずらーっと自分の後ろに、遙か遙か長い行列が続いていて、げげっ!!なんじゃ、こりゃぁ・・・。

 若いきっちりした会社員や、パワーを感じるケミストリーみたいな奴ら、体育会系のイキの良い連中、しかし、日本人なのに日本語が通じなそうな奴らに、青びょうたん、ミニスカ女子高生・・・・がいて、なんのことはない遙か後ろに、我が息子も並んでるじゃないか!
 彼は、ふりちんで走り回っています。しょうがねーなぁ・・・。
 しかし、これは、いったい・・・。

 「早く行けよ〜!!」と、後ろの若い衆がどなっているのですが、でも、なんかおかしいなぁ?と思って見ていると、あれれ、なんだよ、それをけしかけているのは、私の前の方にいる、おばさんや、おじさんじゃねーか!!

 そうか〜あんたら、自分が、早く前に行きたいだけなんだな!!!汗はかかないけど、いつも便乗して利用するね!

 それにしても、だいたいが、美味いのかな?このラーメン屋・・・・・。

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