2004年2月14日(土) 【人権問題の難しさ】

 今朝の某紙岡山版を見てびっくり。「K県議 旅館を擁護 」!?

 確かに、昨日の生活環境保健福祉委員会の後、記者に囲まれたと、彼は言っていましたが、常任委員会での発言が、見出しになるのは極めて珍しいことです。

 先日、「盲ろう者」の方々が、設備上の不備を理由に、市内の温泉旅館に宿泊拒否された問題で、「意思の疎通が不十分だった」「差別、偏見で宿泊拒否したと一方的に報じられた」「ハンセン病元患者に対する熊本の問題とは違う気がする」「バリアフリー化するにも、職員の態勢を整えるにも、この不況下で旅館に求めるのは酷ではないか」と、旅館側を「擁護」した、
 と、新聞には、あります。
 私は、昨日彼から、「擁護したつもりはない」と聞いています。

 「こころ」は、私信ですが、見解の表明が躊躇われるぐらいに、難しい問題になっています。


 ただ、一つ言えるのは、小さな街で、失礼ながら本当に小さな旅館を経営して働く母の背中を見ながら、いわゆる女手ひとつで育った彼の思いが、新聞記者には、人権感覚のない暴言としてしか受けとめられないのか、というのが、私には非常に悲しいということです。

 私の母が、夜間保育をしていた頃に、「預っているのは、人の命だ。だから0歳の子は、恐くて絶対に預れない。」と、よく言っていました。それをふと思い出します。

 私も、真夜中に2回、預っていた子供が、痙攣したのを病院に運んだことがあります。母は、子供が舌を巻き込まないように、指を食いちぎられそうになりながら、手を口に押し込んでいました。預っている子供に、もしものことがあったら、本当に全てが終わってしまう、そういう責任感というよりも、恐怖感・・・・。

 マスコミの意図は知りませんが、彼は、少なくとも、社会的に弱者と言われる方々の側のことを考えない男では、決してありません。


 マスコミが、己の「正義」の鉈を振り下ろした先に、何があると言うのか。何が言いたいのか。何をしたいのか。

 まるで報道される文字が全ての正義のように、己のペン一本で、それで世の中を変えてやる、正義の刃を振りかざす、そんな心意気の前には、議員は、腐れた世の中の権化なのでしょう。

 そして、我々は、それに対して、何も言えないのです。
 あんな風に書かれるなんてなぁ・・・・今日も、電話で、そう言うだけです。「言葉が足りないのかもしれないけれど、そこだけ、もぎ取っていくから・・・。」

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