2003年10月2日(木) 【青春18きっぷの頃】 | ||
昨日・本日と農林水産委員会で、阿新や真庭、津山地区について、県内調査。特に、県北の農家を訪ねたりで、おそらく、5年目で、一番生活に根差した形で、県内を経巡ったと思います。しかし、どこもかしこも、ピオーネで、大丈夫なのかな、という気もしました。
また、県内の各地域の地域風土や自然の違いというものが、非常にリアルに感じられもしました。それで、相対的に、県都岡山市のことについて、考えられます。 それでも、9つの振興局管内を全て廻れたわけではありません。なかなかに岡山県は広いです。 ところで、青春18きっぷの愛好家なら誰しも、とことこいく旅に、個人的なイメージソングがあると思いますが、私の場合は、工藤静香の「夜明けに見送られて」。 電車に乗ると、この曲が、頭の中で、枕木に、共鳴します。今朝は、まさに「時計の針、重なる頃」列車に乗りました。 委員会調査で泊まらずに、帰岡するがために、30日の夜中に、落合から津山線経由で岡山に、今朝は、伯備線経由で落合に、さらに、一大事があり、午後に、急遽、津山から津山線で、戻るという、大回遊。 無人の駅で、蛍光燈のクモの巣や、オリオン座を眺めたり、鈍行の乗り降りは、久方ぶりの青春18きっぷのようでした。 自慢ではありませんが、学生時代に、青春18きっぷで、日本中行きましたが、鈍行列車の良さは、地の人が地の言葉で話すのが聞こえること。高校生の話は、郡部ほど、おもしろいものがあります。 まさに、青春18っつー感じです。 特に、今朝は、新見から、勝山高校、久世高校、落合高校の生徒達に囲まれながら、山間の路を行きましたが、やはりおもしろい。それでも、彼らの青春の舞台と私のそれは、善し悪しではなく、随分違うなぁと、つくづく思います。 おりしも、新見市では、中学校の統合に反対するPTAの動きがありますが、本当は、いったいどこに生まれたら人間は幸せなのか、なんで、自分が、今の時代に、岡山に生まれたのかな、と思います。 そして今の私は、県北の未来に対しても、大きな責任を負っていることを痛感します。 学生時代の青春18きっぷの頃とは、そこが決定的に違います。 『たのみつる年の若さを数へみて指を見つめて旅がいやになりき』なぞと、かの石川啄木は、詠みましたが、まんざらでもないです。 | ||
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