2003年9月20日(土) 【肥満児の思ひ出】

 本日は、地域の運動会。

 子ども達の歓声の一方で、昨日、地元の陳情が、市議会で、継続になり、これもまた、独特の緊張感がありました。

 それはさておき、体育祭というと、私は、全く良い思い出がありません。なにしろ、小学2年生からの年季の入った肥満児です。
 水泳は、よく浮きましたが、陸上は、超苦手。

 リレーで、私が、入ったチームは、必ずビリになるのが、わかっているため、本当にこの時期が、嫌でした。てるてる坊主を逆さに吊るしたいぐらいに。

 体育祭の楽しい思い出話は、私の前では、しないように!いるんです、秋の期間限定のヒーローがねぇ。おもしろくねぇなぁ。


 中学校に入れば、二人三脚の連帯責任に逃げ、さらには、応援看板書きという見せ場があり、高校になれば、看板で、先生の似顔絵を目茶苦茶に書いて、競技は適当にやれば良かったので、どうでも良かったのですが、小学生はいけません。

 ともかく、足が速いというだけで、女の子にもてるという、あの時代に、第2、3コーナーで、何人にも抜かれるという、あの試練、あの気持ちは、抜く奴には、わかんねぇぞ!!
 水戸黄門じゃあるまいし。


 運動会では、肥満児に目が行きます。大丈夫かなぁ・・・。

 なんだよ、痩せれば良いじゃないか、と人は言いますが、痩せられないから肥満児なのです。校長先生の挨拶で、「待ちに待った運動会ですね!!」に、「待ってねーよ!!」と心で叫ぶ、そういう子供の気持ちが、よくわかります。

 私の人生には、中学2年生の奥市でのマラソン大会で、学年でビリになるという大惨事が、用意されていましたが、今となっては、やはり笑えない、良くはないが、思い出になりました。


 あれがあったから、今の僕があるの!なんて、思わないですが、人生というものは、えてしてそういうことがあるものなのだ。そういう覚悟はいるよな、と思います。人生の逆宝くじ。
 1位もあれば、ビリもある、そこに感動がある、それが、世の中というものなのだ。

 台風接近中で明日の体育祭は、わかりませんけれど、周囲の苦労と裏腹に、天気予想図を見ながら、わくわく悪いことを期待している、そういう子供に、エールを送りたいです。

 逃げるな、しっかりそれを受け止めろ。それはいつまでも続かない、大丈夫だ。それよりも、他人のその気持ちを分かる力がついたことを喜べ、と。


 スポーツの秋です。

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