2003年4月24日(木)【市議と県議】

 市内の中山間地へのご挨拶。中心市街地活性化、商店街活性化を言ってきた者にとっては、市内にある棚田に驚き、イノシシ対策に加えて、2tのバキュームカーがどこまでも入らないという問題、福祉バスの問題など、非常に新鮮な課題です。

 同時に、市議会議員と先生方と我々県議の仕事の比較を思う時、結果が、生活密着で、可視的なものが多いという点では、こと地域に関しては、市議の仕事の方が、分かり易く、圧倒的に仕事量が多く、ある意味、その分やりがいがあるということも感じます。
 また、現場の最前線におられるそのことに、心から敬意を払いたいと思います。

 県議会議員が、同じように動くのは、難しいのですが、少なくとも、岡山市選出の県議会議員は、岡山市や倉敷市にとって過度な「負担」条例の見直しなど、基礎的自治体の支援をいかに行えるかが、重大な課題だと思います。

 岡山市サイドからすれば、県都として、全県を支えるにしても、過度な負担になっていると思われます。このあたり、市議の先生と思いを共鳴させる必要があります。


 地方分権一括法施行後は、県・市も、あくまで対等協力関係であり、県が市を指導する立場にはありません。いわんや、岡山市は、政令指定都市を目指す中核市です。

 我々県議会議員にとって重要なのは、永田町の政争を受けて、地方政党として、俄かに反応することではなく、いかに生活者の視点に立って、県のサイドから、市町村を支援できるかにあると思います。
 本来の地方分権の担い手は、あくまで基礎自治体です。

 いわんや、手段である県や県議会という仕組みを後生大事に護持することが、優先課題ではありません。

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