2003年2月25日(火)
【定例会開会の日に 小林県議ご逝去】

 いよいよ本日より2月定例県議会。さっそくCATV中継も入った知事の提案理由説明でしたが、それよりも、今朝、県政の重鎮、自民党県小林連政調会長が、逝去されたことで、どことなく議場は、しんとした感じでした。
 控え室や議場の机には、凛とした花がありました。

 午後に、病院から自動車が戻られる時には、県庁と議場の外周をまわられ、多くの議員や職員の方で、見送りをさせて頂きました。

 いわば、県政の雄であり、選挙を控えたこの時期、なんとも無念なことではないかと思いますが、政治家の身の処し方としては、生涯現役で、恐れ多いことですが、我もかくありたいと目標にさせて頂きたい偉大な大先輩でありました。

 若輩者の私が、とやかくいう筋ではないのですが、心からご冥福をお祈りさせて頂きます。


 こういった悲しい事態をもって、政治の世界の世代交代の時代と言われる方もおられるかもしれませんが、事はそう単純ではなく、岡山県政にとってたいへんな事態、たいへんな損失と言わざるを得ません。
 私は、むしろ、単に若いというだけで、根拠のない期待をかけたり、ちやほやすることへの重大な警鐘であると思います。

 「人の値打ちとたばこの味は、煙になってわかるもの」と言いますが、この世界で、昨日今日の者には、及びもつかない、埋めようもない、やはり、余人には代え難い、重い責任や負担がかかっていたこと、頼っていたことを、これから思い知らされるのだと思います。

 政治の世界では、若い者の代わりは、ある面、いくらでも出てきますが、年輪は、いきなり刻めはしません。
 我々が、よってたかって、県政に、ぽっかり開いた穴を埋めていかないといけません。時代を埋めていく作業です。


 若い者が、軽軽に、独善的に、現状批判をすることへの大きな戒めとして、しかし、それでも、県政に対する情熱の上で、大先輩に決して恥じることのないよう、突き進んで参ります。


 それにしても、実に大きな穴が空いた感じです。合掌。

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