2002年12月28日(土) 【年末に思ふ】

 本日、選挙用のポスターの写真があがりました。前回同様に、商店街が背景ですが、幾らか動きがあります。乞うご期待・・・・!?

 今日も、学習塾の熱気を横目に、これからまだ忘年会2つに、いよいよ消防団の夜警開始です。年末夜警は、今年から、分団機庫待機は、午前0時まで。
 昨年は、2日目3日目は、浜田省吾の「J・BOY」をガンガンにかけ、時々、絶叫しながら、他分団の陣中見舞いにまわらさせて頂き、3日目は、朝の4時半になりましたが、0時だと、ちと寂しいような気もします。

 それにしても、「J・BOY」の歌詞が、今年は、ことさら、身に染みます。「J・BOY、頼りなく豊かなこの国に、J・BOY、何を賭け、何を夢見よう?」


 堺屋太一さんの文章を読んで、なるほどと思っております。

 いわく、『いま日本に必要なのは、時代の変化、とりわけ経済体質の変化を十分に認識することです。’80年代までの日本は、@人口は増えるA土地は足りないB経済は成長するC物価は上がるD大企業は潰れない、の五つの大前提でやってきました。だから、公共事業は高くついてもよい、銀行は大企業融資か土地担保なら安心だ、と考えていたのです。
 ところが、いまはこの五つの前提は全部なくなっています。日本でもアメリカでもドイツでも、大企業がいくつも破綻しています。そんな中で国際競争に勝ち抜くためには、金融、財政はもちろん、公共事業から地方自治までを総合的に考える必要があります。』

 『日本が優先すべき構造改革は、高齢者に消費してもらうこと、それが景気回復の鍵を握っています。そのチャンスは、団塊の世代が定年を迎える2007年から2008年にかけて到来します。それを見据えて準備すべきです。
 日本の景気がなぜ悪いのか。高齢者の貯蓄が多すぎるからです。世界を見渡しても、60代や70代の貯蓄が増えているのは珍しい。せめて70歳を超えたら、貯蓄が減るような構造にしないと、日本は永久に救われない』

 (我が家に貯蓄があるとも思えんが・・・。)

 それにしても、苦労されてこられた大先輩方をさらに当てにして、かような我が侭を言うためには、あくまで、安全で安心な、しかも、コミュニティー、すなわち、世代を超えて人と人がしっかり繋がっている、そんな社会である、という前提が不可欠です。

 一方で、市民の生命・自由・財産を守るのが役目の政治が、ふらふらと揺れ動き、率先して不安を増幅させているようでは、経済もおぼつかないのだ、ということを肝に銘じます。
 来年の一字が、「安」になるように。

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