2002年12月6日(金)【都市部の県議会議員の役割】

 本日は、錬心館岡山地区大会から、事務整理、SFPチャリティー、『ル・クプルひだまりコンサート』、選挙用事務所で打ち合わせ等々。
 私の場合は、「あなた 陽だまりでした」と言うよりも、「あなた こまわりでした(がきデカ)」ではないでしょうか。


 ところで、忘年会等で、皆様と接すると、県という組織はようわからん、という話になります。加えて、県議会議員は何をやっとんなら、という声もよく耳にします。

 正直、確かに、市町村ほど身近でなく、国ほどダイナミックではない、県は分かり難いです。また、毎回一般質問をして、行政や議会を揺さぶるという目標がなければ、私自身、かような「こころ」の毎日発信は、不可能だと思いますし、日々追われるようであったのか、わからないところもあります。

 それでも、中2階のような県という組織や県議会については、将来的には不要であるとは思うのですが、如何せん今の段階では、調整や指導を各市町村が求めていたりもします。

 岡山市にとっては、目の上のたんこぶのような県という組織も、郡部では必ずしもそうではありません。おそらく、郡部では、調整役としての県議会議員という役割もあるのでしょう。

 行け行けドンドンで、地域の一人勝ちを目指すことができる、あるいは、目指すべき市町村と、県土の均衡ある発展という視点を外せず、調整に入るような、バランス重視の県の役割というのは、岡山県知事と岡山市長の役割ほど異なります。
 これは、良い悪いではありません。役割の問題です。
 その面では、県議会議員と市議会議員の役割も、全く同じではありえません。


 ところで、議員の場からすれば 郡部は、圧倒的に自民党で、そのおかげで、多数派が形成できるわけですが、しかし、そのような中だからこそ、政治に対する世論の影響をまともに受ける大選挙区の都市部の議員がすべき責務というのもあると思います。
 すなわち、都市部の自民党議員が、非自民的な息吹も吸い込まなくては、ならないのです。


 ところで、非政党候補の37歳の首長が誕生した○○市長選において、「メル友」と言える同世代の県議会議員が、新市長を支援、党規に反したということで、自民党を離党されました。
 国会と違い発言機会も担保されている地方議会における政党政治の意味、ローカルパーティーの議論の可能性については、共感するところがあります。

 一方、今日の山陽新聞「山陽時評」の佐々木東大学長の『政党壊す議員「個人主義」』という論文は、結局何が言いたいのか、議員に何を求めているのか、地方議員にどう置き換えるべきなのか、よくわかりませんが、現状分析としては、非常に理解できます。
 いずれにせよ、政党の役割は、大きく変容していることは間違いありません。ひとり民主党だけの問題ではありませんし、その点は、地方も同じだと思います。


 10年以上先を見越せば、道州制の流れの中で、いずれ消滅すべき県という組織において、都市部の自民党の県議会議員がすべきことはなんなのか、自問自答しながら、また、明確にお伝えしながら、選挙に望みます。

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