2002年11月4日(月・代休)
【「仕方がない」では始まらない。】

 出張でもないのに、「こころ」史上に残る2日連続休みでしたが、復活させて頂きます。
 附中の55周年記念事業、岡山市学童保育ふれあいフェスタ2002、藤間晴耀先生の踊りなど、素晴らしいことが、たくさんありました。


【「仕方がない」では始まらない。】

 「命もいらず 名もいらず 官位も金もいらぬ人は仕末に終えぬものなり その仕末に終えぬ人ならでは 艱難を共にして 国家の大業は成し得られぬなり」(西郷南洲遺訓より)

 名も官位もいりませんが、もう少しお金があっても、嫌ではないなぁ。


 その昔、なぜか東京都議会選挙で、渋谷区界隈を同い年ながら今をときめく中田宏横浜市長(当時衆議院議員)や松浪議員と「桃太郎」と称する選挙戦術(?)で、練り歩いたことがありました。
 これは、原宿駅前を幟を立てて、集団で、候補者の名前を連呼しながら闊歩するという不思議な体験でした。

 その時に、当時は、情熱が人の3倍はあり、ありすぎて、結果として空回りすることもあるほどの、卓越したテンションの大学生の運動員がいて、「こいつは、ただもんじゃねーな」と、強烈な印象が残っているのですが、M君なるその学生が、京都市左京区で、来春の市議会議員の統一地方選挙に、25歳で、立候補するという案内が届きました。
(お知りあいの方がおられましたら、宜しくお願い申し上げます)。

 会社員生活を経て、被選挙権獲得直後の挑戦であり、素晴らしいことです。


 彼ならきっとやれるだろうと思うのですが、ひとまわり以上違う氏の感性に、ある意味の衝撃も覚え、大いなる刺激を受けました。非常に良い選挙用パンフレットです。目が覚めました。思わず激励の電話をしてしまいました。

 佐藤真治の感性や考え方が、奇妙・異常・恐怖に思える議員もおられるのですが、後世畏るべしで、突き上げ突き上げられるのが、政治です。本当におもしろいことです。

 彼からすれば、恥ずかしいことに、なんだかんだで、私も、政治のからくりや、言い訳を汲み取る現職議員の感性になってしまっているんじゃないか、すなわち、攻撃されてしかるべき対象という気すらします。


 実は、岡山市議会のお一人以外は、「こころ」は、10人以上の他県の若い議員や候補者と繋がっており、時として、その動きに、救われることもあります。同じ時代に、同じように、地方政治の中で、もがいている人間がいるのです。M氏の立候補の知らせは、大変嬉しく、かつ、奮い立たせるに十分すぎるものです。
 彼に負けている場合ではありません。


 ところで、M候補から、岡山県での使用許可を頂き、下記のフレーズを私も使わさせて頂きます。美辞麗句が多い中で、これだけ、明確に姿勢を示すキャッチフレーズは、出色です。

          「仕方がない」では始まらない。

 全くその通りなのです。「仕方がない」と、説明した時点で、全ては終わりです。それが世の中の仕組みだから、昔からそうだから・・・・「仕方がない」の前に来る「・・・・だから」を認めてしまうことで、概して根本的な問題が有耶無耶になり、問題は肥大化し、次の「仕方ない」を増幅します。いつから、「仕方がない」を覚えてしまったのでしょう?いつから、それで納得してしまうようになったのでしょう?


 考えてみれば、世の中、「仕方がない」ことだらけ。制度がこうなのも、仕組みがこうなのも、役所がこうなのも、世間がこうなのも、私がこうなのも、それで、日本社会は出来上がってんだよ、清濁併せ呑まなきゃ物事は進まんぞ、そういうもんなんだよ。大人になるっつーことは、分かるということは、諦めることじゃない、認めることなんだよ。「仕方がない」んだ。

 「仕方がない」の全てに、NOを突きつけましょう。基本的には、全部言い訳です。それを越えないと始まりません。
 もう一度、この『「仕方がない」では始まらない。』という物差しで、岡山県政を計ってみます。本当に、「仕方がない」んかい!?と。



 それにしても、先週は悲しいことばかりの厳しい週でした。世の中は、つくづく「公平」にはできていないと思います。もっとも、それゆえに、愛と夢を「公正」に分かち合う政治という作業が必要になるのだと思いますが、それにしても、政治で越えられるものなんて、たかが知れています。人生は、あまりに不可解にして理不尽です。

 しかし、あらゆる事、あらゆる命には意味があり、無駄な命も、いわんや無駄な人生などありえない、我々は、なにがしかの果たすべき役割を持って生まれてきているのだと信じます。
 たとえ、神様の楽書きとしての人生でも、やはり、生まれてきて、良かったのです。生まれてきたことが、それだけで、幸せだと・・・・・。

 ましてや、私の役割は、皆様から選ばれて、夢を付託された議員です。


 この1週間というものの、様々なショックに見舞われ、かつ、自信喪失気味で、ああでもないこうでもないと、数名の方に、ぶちぶち申し上げ、大変なご迷惑をお掛けして参りましたことを心よりお詫び申し上げます。
 また、ぶちぶち言える方がいて下さることが、私には、たいへんな幸せであり、心より感謝御礼申し上げます。

 こういう風に、時々、へこむから佐藤真治で、これはもう「仕方がない」。
←それを言うなっちゅーに!

  さぁ、新しい一週間の始まりです。

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