2002年10月24日(木) 【山寺より】

 縁あって、早朝から、秋の空の下、かなり郊外にある、屎尿を含んだ下水汚泥を肥料に変える工場を訪ねました。湯気が湧き上がる一次発酵の行程では、五感に感じるものがありましたが、1ヶ月かけて出来上がった肥料に臭気はなく、既に、ホームセンターなどを通じて、市場に出ています。

 なにか、現代社会は、昔は、見えていたものが、見えなくなって、感覚が麻痺しているのではないかとつくづく思いました。


 帰りに、選挙カーも入らない旧知のある山寺を訪ねました。昨年、水道が通り、それでも、地下水を汲み上げ、屎尿は、肥にされてます。山の中ですが、源平の時代からの縁のものもあり、歴史と伝統を持っている地域です。岡山市内にも、そういうところがあります。

 そこからは、遥か四国まで見渡せるのですが、向こうには、最終処分場も、見えます。街中では珍しい蝶が舞う中、およそ、ゆっくりと時間は流れるのですが、天界から街を見下ろすようなわけにはいかず、都市生活の無理は、山中にも、歪みとなって顕われてきています。

 魂まで輪廻転生し、全てが循環する中で、実に、なにかと無理が多いなぁ、と、紅葉には少し早い、お寺の縁側でつくづく感じました。

 ただ、私は、議員ですから、この循環をより円滑にし、しかも産業にする仕組みを作るのが、仕事です。


 夜には、選挙区外のある地域の秋祭りを敢えて訪ねました。例年、暴走族が登場するということで、今年も、祭りには、相応しくないような、警察の物々しい警戒体制が敷かれていました。白バイも編隊で待機。

 頂いた資料によると、岡山市東部には、4つの暴走族グループ約40名。問題は、予備軍を走らせないことで、この地域では、地域を上げた取組みになっています。

 というわけで、岡山市中心部爆音暴走族対策会議は、10月26日(土)午後3時から5時。柳町1−4−8(旧出石小学校の南側)みのるガーデンセンタービル2Fイベントホールです。

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