2002年5月1日(水) 【悪い奴ほどよく眠る】

 本日、西の方のあるお宅にお邪魔しましたら、一緒に写真を撮って下さり、ご自宅の玄関に飾られるということ・・・・。これは、魔除け・・・・?
 それにしても、今日は、その他諸々、人情が身に染みた一日でした。

 また、明日、落書き調査隊の町内の落書き消去活動第2弾が、急遽行われることになりました。今回は、町内会員のみの活動です。


 さて、昨日、入札妨害の疑いで鈴木議員の秘書らが逮捕されたということで、いよいよ疑惑の総本山に切り込むぞ、というような世論の雰囲気です。

 それは良いのですが、気がついたら、外務省は、見事に気の毒な被害者になっています。またも、こうして、したたかな官僚に、やられるわけです。気がついたら、最後は、田中前外相も、鈴木議員も、両方、彼らは「消し」て、自分達は、傷みはしません。結局は、見事な組織防衛です。
 ・・・最後に笑う奴が、残っている奴が、一番悪い奴かも?


 H市では、女性助役の承認をめぐり、市長と議会が、真っ向対立。市長サイドからは、「職員と議員との不適切な関係を断ち切り、市政を真に風通しのよいものにし、より良い議会との協力関係を築きたい」と市職員に対する市議会議員からの圧力や様々な働きかけを調査するため、「事務執行のあり方に関する検討委員会」が発足しました。

 4月26日までに関係団体の職員を含む全職員、約1万人に調査票を配布することが決定。調査内容は、(1)業務上の議員との接触(2)業務上の圧力(3)業務外の圧力に分けられ、その中で、制度や事業の進み具合の議員からの問い合わせ、人事に関する圧力、公共工事への業者の仲介・斡旋、政治資金パーティーのチケットの購入の強要、飲食やゴルフ場への参加強要などが挙げられているそうです。

 議員からは、「職員と議員との不自然な関係を正そうとしている姿勢は評価できるが、議員の調査権や議員活動を拘束するものにならないように見守っていきたい」「職員の言い分だけに基づいた調査結果が公表されれば議員の名誉毀損にあたる可能性、選挙妨害になる恐れすらある。」等の懸念も出ているようです。

 よほど、行政が、議員によって、歪められているのでしょう。私は、(1)は、しょっちゅう、(2)については、毎回の一般質問など最たる圧力です。
 ある意味では行政の組織防衛に、世論は味方すると思いますが、議員の活動って、そんなに無茶なんでしょうか?



 ともかく、議会は、本来、行政に、その法的根拠を与え、「民主的コントロール」を及ぼす民意を代表する機関です。議員は、市民の敵ではありませんが、このところ、ますます肩身が狭くなりました。
 ( 幸い(?)、「お前も、なんかやっとんか」と言うより、「お前には、やろうと思っても、できんだろう」という声の方が、多いですが。)

 いずれにせよ、「成熟した市民」による民意が、正常な議員を通じて、立「法」機関である正常な議会に、公平・公正・公明に伝わらないと、見せ掛けのこのシステムを利用して、行政は、必ずお手盛りで、狡猾に暴走します。
 やはり、まずは、我々議員のあり方が問題です。

 それにしても、地方は、職員の方自体が、地域住民ですから、中央官僚のようではないと思いますが、議員をあざけり、ひいては、市民をなめきった中央官僚の笑い声が聞こえるようです。彼らは、頭が良いから・・・。
 結局損をしているのは、やはり市民です。



 しかし、これから先、選挙に打って出てまで議員になりたい、という人間が、市民の中から出てくるのでしょうか?下手をすると人材難の悪循環、貧困な政治のデフレ・スパイラルに陥ります。このままでは、これから先、人材からして、決して行政には勝てなくなってしまいます。

 少なくとも、普通の市民が、普通に選挙に出られない限り、政治は普通にはなりません。

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