2002年3月31日(日) 【政治とカネ】

 政治とカネのことが、かようにクローズアップされてきたのは、個人的には、非常に良いことだと思いますが、議員全体としてみれば、妙に後ろめたいような気持ちになるものです。


 今朝の「報道2001」に、某党の20歳代の衆議院議員の生活なるものが映っていました。自分に置き換えながら見ておりました。
 正直に書いて、1期生だから、若いからで、済んでいる問題もあるでしょう。政権与党の中枢にいたら、いわゆる社会的に地位の高い方とのお付き合い、あるいは、後輩の世話等、現実問題、いくらお金があっても足りないんじゃないかな、とも思います。周囲が、それを求めもするでしょう。

 決して、肯定はしませんが、冷徹な事実として、議員といっても、議員内閣制においては、新入社員と取締役社長ぐらいの違いは、否めないのかもしれません。


 はっきりしているのは、個人の責任もさることながら、構造上の問題で、仕組みを変えない限り、結局何も変わらんだろうな、ということです。
 憲法の規定する政治制度そのものから変えないと、例えば、選挙制度を変更しても、結果として、もはや小手先の改革にしかならないのかもしれません。
 偽善、不信、全てが洗い浚いになり、その後に、信用があるのなら、行くところまで、行ってしまえ!という気にもなってきます。


 市民・県民の皆様が困っているのに、平気の平左というほど、私は、図太くありません。具体的に役に立っているのかどうか、自分の価値は、自分が一番わかっているものです。
 「おめーら、議員は、ええかげにせーよ!!」と、いつ、誰から、言われるだろうと、正直ビクビクしながら、本日も、春の中、経巡りました。

 今、桜舞い散る春の風は、決して、我々議員には、暖かくはありません。

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