2002年1月8日(水) 【貧乏議員への取材】

 あまり寒いので悲壮感を出すために、コートを脱いで、OPAの前で、ハンドマイクの朝の街頭演説をしてみました。やはり、私には、独り街頭に立つがの似合うのか、まずは、基本に帰れそうで、良いです。

 名前入りの襷や幟が、公職選挙法に触れるので、あいつは誰やねん?ということになっていると思います。街頭が春になるまで、先は長いので、徐々に、目立っていこうかと思います。


 市の職員の方も大勢通られるからと岡山市の政令指定都市化について触れたところ、「人員が増えないのに仕事が増えるので反対だ」という、知りあいの市職員の方の声。
 市町村合併が、最前線の基礎的自治体の職員に与える影響は、確かに大きいと思いますし、合併を伴って政令指定都市になった街は、むしろ、人員増をしているのが現実で、行政のコスト削減効果には乏しく、かつ、職員の方の負担が増すのは事実だと思います。

 ともあれ、街頭で、好き勝手は言えない、ある種の制約があるというのが、前回と全く違うところです。特に、桃太郎大通りで、県職員の皆さんの通られる前で、何を言うのか、どう表現するのか、というのは、非常に考えさせられるところです。
 しかし、逆に、県庁所在地で選挙をする議員というのは、結構おもしろいぞ、とも、思うところです。



 午前中には、新聞の取材。なんでも、統一地方選挙にあたって、地方議員と金にまつわる特集をするそうで、もっとも集金力のある議員とそうでない議員の比較、議員当選前後の暮らしっぷりの比較をするそうな。
 かような特集で、貧乏な議員の代表として、取材対象に選ばれるのを誇って良いのやらどうやら、わかりません。

 どんな記事になるのか知りませんが、どういう体裁であれ、私のことは、バレバレの記事になるでしょう。ただ、後の書き方については、同世代の記者の良心に任せるのみです。あれだけ思いを伝えたのですから。

 もっとも、当選回数、党・議会・派閥での立場というものがあり、新人議員とベテラン議員は、一概に比較の対象にはならないと思います。現状では仕方がない、という部分が多分にあります。
 一方、そのことは、地方議会における年功序列の弊害と表裏とも言えます。根本的な問題です。

 要は、3分の1程度に議員定数を大削減し、行政と拮抗すべく立法スタッフを充実させて、議案への賛否など情報公開を徹底し、議会活動を正当に評価することで、議員給与を倍に上げてやっては如何でしょうか?
 あらゆる献金を廃止しても、議員活動に加え、選挙活動資金も賄えるだけのものがあれば良いのです。なにも、豪邸に住みたいわけでもありません。

 そこを変えない限り、有権者の意図と違うところで、多数決は、捻じ曲げられ、政治と金の問題は、未来永劫なくなりません。


 ともあれ、オンブズマンさんであれ、おもしろおかしい攻撃であれ、地方議員について取上げて頂くことはありがたいことです。こちとら、議員として、お天道様に恥ずかしいことは、しておりませぬ。どんどんやって頂きたいものです。


 新春なので、景気よく吹いてみました。

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