2001年10月2日(火) 【哀悼 古今亭志ん朝師匠】

 昨日、「こころ」も書けないほど、ショックだったのは、古今亭志ん朝師匠の訃報。個人的には、長嶋監督の勇退、同い年の斎藤投手の引退の比ではないほどの悲しみ。あるいは、車寅次郎がいなくなる以上のショック。
 私にとっては、叫びたくなる唯一のスター。ヒーローがいなくなってしまいました。これは、泣きました。日本の演芸会、落語会にとって、たいへんな損失です。辛い、辛すぎる。

 枝雀師匠は、気が寄る性質で、わかるところもありましたが、志ん朝師匠は、それはないだろう!!という感じです。右朝師匠がなくなった時に、痩せてるのが気になって仕方なかったですが、まさか、肝臓がんとは。
 「志ん生」は、どうなるんだろう?これからだったのに。小三治がいる、さん喬や権太楼もいる、しかし、ヒーローは、やっぱり、志ん朝しかいない!!

 「立ち居振る舞いから色気のにじみ出る流麗な芸風は、落語界のプリンスと称された」なんて、花禄じゃ、だめだ。まだ小朝じゃだめなのです。


 「愛宕山」「船徳」「三枚起請」「品川心中」「居残り佐平次」「火焔太鼓」「富久」「宿屋の富」「大山詣り」「井戸の茶碗」「大山詣り」「柳田格之進」・・・それは、良いネタはたくさんあるけれど、なぜか、私は、「化物使い」とか「蒟蒻問答」という、寄席でやる軽いネタが好きでした。昼席の中入り前で、流すのなんて良かったです。
 浅草演芸ホールの住吉踊りも忘れられない・・・・。

 東京に行く理由が、いよいよなくなるような、大きな事件です。
 ショックだよなぁ・・・。

 合掌。

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