2001年9月15日(祝・土)
【実は・・・・インキュベーションセンター事件顛末】

 実は、昨日書けなかったことがあります。今回のインキュベーションセンターの件で、このまま「反対」を続けるならば、一人で、共産党と一緒に、インキュベーションセンターが絡んだ補正予算そのものに反対するしかない、という流れにありました。

 それは事実上、一保守系若手議員から出る知事不信任の表明であり、県政そのものの否定(全面否定)ということで、大問題化が、避けられない状況でした。請願・陳情で、党議拘束を破るというのと、知事提案そのものを否定する、というのは、同じ反逆でも、意味合いが全く違います。
 事の重大さから、あるいは、退席するか、あるいは、欠席するかと、いろんなパターンも想定していました。どう流れるかは、ある種のバクチでした。


 この一件は、党内に伝わることになり、問題化というより、特に、いわゆる派閥内から、心配の声が上がり、昨日、もったいなくも県議会議長はじめ、委員長、先輩・同僚議員から、ご説得頂きました。その温情は、本当にありがたいものでした。多くの先輩に、たいへんなご心配とご迷惑をお掛けしました。
 知らない間に、ある面、望んでいたこととはいえ、大事になっていました。

 思いは、十分知事にも伝わっているし、ここで、大きな注意を促したということで、当初の目的は達している。議員生活を続けるならば、こういう場面に、何度も出くわすだろう、しかし、その都度、反対を通しては、本来の仕事もできなくなる。ましてや、いやしくも、議員であるならば、退席だの欠席だのという卑怯な行動を取るべきではない。正々堂々と意見を述べ、注意を促し、しかし、補正予算には、賛成すべきだ。

 生意気を言っても、若いなぁ、と言うことなのか・・・。「一期生で、ようそこまでやった。」という先輩議員の言葉から、明確に引き時であることは、わかりました。十分成果ありと。

 張本人の私が言うのもなんですが、本当に心配して下さる、その優しさが、うれしく胸に染みました。確かに、仲間として守られている、と感じられることは、孤独の渕に落ちがちな議員として、素直にありがたいことです。

 この件に関しては、書けないのですが、実際は、本当に、いろんな問題が絡んでいます。ただ、いわば端から見れば「暴走行為」を止めて下さった、議長はじめ、先輩・同僚議員の皆様には、ただただ感謝申し上げるしかありません。
 要するに、ひとりでは、なにもできないのです。

 今も、自分が間違っているとは思いません。が、 今となっては、この件では、執行部を信じる以外ないのかもしれません。


 昨日は、ただただ悔しいやら、温情がうれしいやら、自分が情けないやら、もやもやして、どうしようもないような、はっきりしているのは、自己嫌悪たっぷりの一日でした。「こころ」に書けないのも、辛いものがありました。


 インキュベーションセンターに関しては、ひとり芝居のような不様なことになり、本当に申し訳ありません。それでも、間違いなく、これではっきりと、執行部からも議員内からも、「危ない」議員と認知されたことと思います。逆に言えば、前例があるのですから、是々非々で、いつでも行きますよ、ということです。
 そういう印象を持たれることは、議員として、非常に重要なことだと思います。

 これは、非常に良い経験になりました。ともかく、やってみないとわからないこともあります。こうして、当事者になることで、政治が、わかってくるのでしょう。


 しかし!しかし!!しかも!!!まだ、茶番劇には、終わらせません。
 まだ、一般質問があります。まだ、終わりません。
 自慢ではないですが、今回のは、とりわけ熱いし、ひつこいです。

 つまり、要するに、懲りてないのです。

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