2001年8月30日(木)
【まだ終わらない 第2ラウンド】

 本日は、またまた商工労働警察委員会。9月定例会提出予定案件の協議ということで、補正予算額についての説明については、前回通り。商工労働部の補正は、約14億600万円。
 うちメインは、あくまで、約6億3000円の岡山リサーチパーク・インキュベーションセンター整備等事業費に関わるもので、これは、国庫補助金によるものです。

 今回の補正については、国から降りる国庫補助金(お馴染みの公共工事の呼び水で、諸悪の根元です。)ですから、痛みを感じないのか、商工労働警察委員会の委員で、インキュベーションセンターに言及する議員は、他になし。

 しかし、ここで、同時に、岡山県が、約37億円の債務負担行為(平成14年度から29年度にかけて支払う)を行うわけですから、大規模事業評価委員会の「答申」を受け、ノーチェックで通しても構わないという議員の姿勢は、理解しかねます。
 いわば、37億円の長期ローンを組みますよ、という話なのです。岡山県民に、37億円のローンを組ませますよ、という話です。その連帯保証をするんか?


 本日、12時までに終わらせたいという理由で、質問を制した委員長の委員会運営には、この場を借りて、遺憾であると申し上げます。30億円以上の話をしているのです。
 議員に、委員会や本会議以上に優先する都合は、生き死にを除いてありません。県民の皆さんの信託を受けた議員のそのいい加減な姿勢が、今日の借金まみれの行政を生んだのです。


 実は、今日わかったことがあります。それは、執行部も議論を望んでいるということです。それは、委員会の後、嫌みでなく「もっと言って下さい」と、何人かの執行部の方に言われたことでも、明らかです。
 そして、多くは書けませんが、若手の職員の中に、私にエールを送ってくれている方がいることを付言します。

 議員に近い職員ほど、議員に疑問を感じ、実は、若手議員が、「暴れる」ことをなにより期待しているのです。
 なぜなら、皆、岡山を良くしたいと願う、まずは、岡山県民だからです。
 やはり、議員が問題なのです。

 誰も、議員が、岡山県のために、真剣に活動することは、止めはしないのです。要するに議員が、どう動くかで、変えられることが、非常に、多くあるのです。正々堂々と突き進む熱意があれば、動かせるはずです。
 あの手この手で止めるのは、議員自身かもしれません。

 人間として、最低限守らなくてはいけないルールや礼儀がありますが、是々非々は、互いに望むところ、議員と執行部、議員同士の良い意味での緊張関係が、必要です。


 以下、本日のやりとりです。幾つか、インキュベーションセンターの前提が崩れています。少なくとも起業家支援施設ではない、ということは、はっきりしました。

A:(事業評価調書と28日の日経新聞の記事を示して)

 @既に、新聞でも、民間のインキュベーション施設との競合、連携の問題が
  指摘されている。少なくとも、eビジネスに関しての25uのインキュベーシ
  ョン施設は、民間を支援することで足りる。eビジネスの関しては、大規模
  事業評価委員会が言うような箱モノを行政が作る理由や必要性は、もは
  やない。

 AITによるものづくり支援に関して、施設は、十分ではない。ナノの世界を
  追求するといわれたが、50uの施設でなんで、研究できるのか。そもそ
  も、起業家支援というが、どこの起業家が、ものづくりに関して、研究施設
  の設備投資ができるのか。また、大企業なら、研究施設は、自分で持って
  いるはずだ。なぜ、ここで、50uの狭い研究室を行政が作る必要がある
  のか。

 Bものづくりに関して、研究開発ができたとして、どうやってそれを市場に乗
  せられるのか。生産ラインにのせ、販売にまで至る支援をどう行政が、し
  ていくのか。

 C商工労働部長に、根本的なことを伺いたい。失業率が、5%を突破して、
  今回の国会は、雇用対策国会とまで言われている。その不景気の原因と
  して、IT不況とまで言われるIT産業の世界的な不振があり、日本でも、一
  部上場の大企業が万単位のリストラを行う。この状況下で、それでも、岡
  山県が、箱モノを造り、強くITによるものづくり支援を打ち出していく、その
  根拠、絶対的な自信はなにか。部長の経済観を教えて頂きたい。
  私は、15年後(償還が終わる)には、51歳であるが、その時に、石井知
  事が、「見通しが甘かった」と頭を下げられる姿は、見たくない。是非、現
  在の「見通し」を示して頂きたい。


Q:ご指摘の通り、eビジネスのインキュベーション施設に関しては、必ずしも、
  行政が行う状況にないかもしれない。
  また、ものづくりで、大企業には、研究室があるから、そちらでやれ、と言
  われれば、その通りだ。
  ナノと言ったのは、あくまで例であり、ナノの研究に大きな施設がいること
  は承知している。

  新規創業で、設備投資が難しいのは、現行の制度を使い支援していく。
  ご指摘の通り、ものづくりに、狭いということであれば、壁を抜き、広げる
  ことも、施策開発室を広げることも考えられる。


  あくまで、インキュベーションセンターのものづくりは、既存の中小企業が、
  成長分野、新規事業の開発をするというイメージではないか。
  そういった中小企業が、リサーチパークに集積していくことが、商品化に
  結びついていくようなことになると思う。
  製品化等については、産業文化振興財団を機能強化し、また、中小企業
  支援ネットを活用する。
  15年間の間は、状況が変化しない、ということはとても考えられない。した
  がって、5年、10年ごとに、PFI事業者と内容が変更ができる契約を結びた
  い。



 あくまで造りたいようです。してみにゃぁわからんが、という声もあるでしょうが、しかし、3年後には、閑古鳥が鳴いているかもしれません。少なくとも、議論が全く足りていません。前回と答弁が違うのですから。
 私が、委員長なら、正午で切らず、夜通し議論したいところです。

 少なくとも、本会議で、手法のPFIを問題にしようと思いますが、次回委員会では、この案件について、いきなり採決ということになります。
 私以外からは、インキュベーションセンターの内容に関しては、一切発言がないため、おそらく約37億円の債務負担行為は、私が何もしなければ、たんたんと認められることになるのでしょう。

 こうして、議員が、まともな議論もせぬままに、責任の所在を曖昧にして、幾つもの、どうしようもない施設ができてきたのです。
 議員が、踏ん張ってこなかったのです。

 ただ、私は、黙認はしません。良い意味での喧嘩をするなら、商工労働警察委員会で、提出案件を前代未聞の自民党議員が反対し、本会議で、党議拘束に反して、起立しない、という手があります。
 本会議のPFIの答弁で、納得できなければ、もはや反旗を翻さざるを得ないでしょう。かなり可能性は高いと思います。

 おそらく、ご乱心。しかし、そこが、スタートです。

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