2001年8月18日(日)【ナノって、なんナノ?】

 本日午前中は、いかに文科系(特に政治学科)が役に立たないかを実感するような「ナノテクノロジー講演会」に、出席してきました。

 皆様は、よくご存知だと思いますが、岡山県が生んだ偉人、物理学者、仁科芳雄博士を記念して、故郷里庄町に、仁科会館というのが建設されています。先日お訪ねした安田工業さんのご近所です。

 仁科博士は、サイクロトロンを建設され、日本に原子核や素粒子の研究を根付かせた、日本の物理学、理化学研究所の中興の祖です。朝永振一郎博士は、お弟子さんになるという系譜だそうです。


 実は、1市5町で、科学振興仁科財団が作られており、この財団と旧科学技術庁の特殊法人理化学研究所(ttp://www.riken.go.jp)が、10年に渡り、仁科会館で、「理化学研究所里庄セミナー」を地道に開催してきたのです。
 本日は、記念の10回目でした。


 特殊法人見直し、あるいは、米国での産業スパイ事件など、なにかと風当たりも強そうな理研ですが、平成13年度予算は、約878億8900万円。
 大正6年の創設以来、80年以上の歴史を持つ日本で唯一の自然科学の総合研究所として、物理、工学、科学、生物学、医科学などの分野で、基礎から応用まで幅広く社会に普及する活動を行っている、とされます。
 いわゆる研究者、職員の合計は、2000人を越え、さらに増員予定です。

 その研究活動は、研究者の自由な裁量に委ねられていますが、公平で厳しい評価制度が設けられているそうです。とりわけ、森総理が「科学立国」を強く言われ、理研は、まさに、日本の頭脳、と言われているそうです。


 とりわけ、昨年1月、当時のクリントン米大統領が、教書で、ナショナル・ナノテクノロジー・イニシャチブを掲げ、電子計算機の機能を100万倍にするとか、連邦図書館の全書籍のデータを角砂糖1個に入れる、と国策を打ち出し、ナノ、ナノ、というわけで、理研も14年度大幅にナノの予算請求するそうです。

 が、ナノって、なんナノよ。

 ナノは、100万分の1mm、要するに、ナノメートルと言う単位です。全然イメージが湧かないのですが、地球の1億分の1が、野球のボールぐらいで、それをさらに、1億分の1にした大きさ、ということです。


 ここから先は、書いていてわかりません。なにしろ私は、高校時代に数学で、100点満点中4点をとったこともあり、5段階評価で2だったのです。「数学できんのが何が悪いとや!。(『高校大パニック』より。浅野温子談)」
 ただ、できないと言うより、全くしなかったのですが・・・・。その時間をガンダムやサイン集めやマンガ書きに充てました。偏差値を25上げた浪人時代の成績の伸びを見ると、多分すればできていたろうという確信はあるのですが、当時、一切やる気が起きなかったことが今になって悔やまれます。
 当然、物理はわかりません。私立文系に、物理や化学はいりませんでした。聞いていて、己が哀れでした。日本の教育制度の欠陥のせいにできません。


 具体的には、20世紀は、相対論、量子力学の建設、DNAの発見と言う、3つの大発見があった「科学の世紀」でしたが、21世紀は、「技術(テクノロジー)」の世界になるのです。
 そして、情報、エネルギー、バイオ、医療、ロボットテクノロジーが、発展するためには、どうしても、それを支えるナノテクノロジーが、必要なのです。
 スケールを小さくすることで、超集積(量が質を変える)、新機能、超敏感になり、また、それらの相乗効果で、常識を覆すようなこともできるようになるのです。いろいろ具体例を言われていましたが、感心して、忘れてしまいました。
 要するに、素晴らしい!!


 フロンティア研究システムの研究者の方は、要するに一言で言えば、物質が、自発的に形成するパターン(構造)や、リズム(物性)について、ナノメートル領域から解析を行い、今までは機能としては、欠点とされていた「動的」「過渡的」「不安定」な物性から新しい機能性を開拓することを目的とする(デジタルを凌駕するアナログ機能を目指す)そうです。
 つまり、「ターミネーター2」の透明のサイボーグのように、体の形を自在に変化させたり、修復できる金属材料のようなもの、ができるかもしれないのです。
 これまた、素晴らしい!!


 これは、研究のごく一部ですから、なんか、理研って凄いな、天才科学少年と言われてた人達の集まりなんだろうな。数学は得意なんだろうな。spring8も、行ってみたいな。それにしても、神様は、いるんだろうか?里庄にとって、どういう効果があったのかな。民間に研究成果は、どう伝わるのかな。経済波及効果はあるのかな。岡山県の研究は、どうなのかな。国策として、こういう研究は、やっぱり重要なんだろうなぁ。一緒に聞いていた県の工業振興課長や代理は、こんなのわかられるんだろうなぁ。

 理解不十分で、小学生のような月並みの感想を持って、退散させて頂きました。勉強して、わかるのかどうか・・。基礎からわからないぞ。
 トホホ・・・。


 私は、ウルトラマン・レオが、一番好きです。ウルトラマンの中では、一番屈折してますね、彼は。抱えているものが、大きいですね。レオの気持ちは、よくわかるなぁ。ウルトラ兄弟じゃないし、帰る星もないし、MACも、全滅するし。
 それに引き換え、タロウは、どうもなぁ・・・、ヒーローとして、彼は甘いなぁ・・。
 ・・・難しすぎて、退行しました。

 よっしゃー、今日も盆踊りで、「ちびっこ音頭」を踊るぞ〜!!

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