2001年6月18日(月) 【朱夏】

 高校1年生百数十人に、説教をたれて参りました。正味30分だと思いますが、早口で、捲し立ててしまいました。なんでも、アンケート結果は、こちらには、見せて頂けないそうです。
 それにしても、教師の大変さと、生徒と直に接せられる、うらやましさを痛感しました。簡単な職業でないのはわかりますが、やはり、人生をやり直せるなら、「人育て」ができる教師になりたいです。

 突き詰めれば、「朱夏、白秋、玄冬と続く人生の中で、青春時代には、思い切り悩め、自分自身と真正面から対峙せよ」ということが、言いたかったのでしょう、私は、きっと。
 こちらの勢いや本気さは、伝わったと思いますが、内容は、理解できてない気がします。これは、慣れが、いりますね、あと数回できれば良いんですが。


 ちなみに、私は、今、朱夏時代。このあいだ、ブルース・ウイルスの「キッド」を観て、今日は、青春時代の16才の私にメッセージを送ったのですが、さて、彼は、36才の朱夏時代の空回りするような私をどう見たか?30年後の66才の私は、どう言うでしょうか?ちょっとわかりません。


 よく、高校時代のS先生を思い出します。我が一宮高校の校歌を作詞された方で、大好きな国語の先生でした。高校当時、馬鹿な私を「先生に向いてるかもしれんなぁ」と、極めて不思議な評価をして下さった方です。
 ただ、「佐藤とK(友人)が、高校を卒業して一番伸びたかもしれんなぁ」という言葉を、私にとっては最後に、大学時代に亡くなってしまいました。

 ずいぶんしんどそうで、我々の在学時代から、座って授業をされることもありました。それでも脱線しまくるのが、なんとも楽しく、好きでした。ひどく早口で、すこぶる頭の回転が早い、おもしろい先生でした。


 後に、友人から、授業中に「人生というものは、うまいもん食って、おもしろおかしゅうやれたら良いんじゃないかな」と言われていた、と聞きました。
 大好きな先生のその言葉が、今でも、私の中では、不思議な感じがするのです。もはや、命題かもしれません。

 そうなんですか、先生?ずいぶんしんどかったんかな?やっぱりそうかもな。なんか、違う意味があるんかな?いまだにその言葉の真意を掴みかねています。
 きっと、生涯、「そうなんですか、先生?」と尋ね続けると思いますが、話のしようもありません。


 先生の一番の仕事は、いつまでも変わらずに先生で居続けること。もし、あの図書館にいて下されば、ずいぶんお話ししたいことがあるのに・・・・・・・。
 ・・・・・先生かぁ・・。


 岡山県政とは、直接関係はないのですが、いろんなことを考えたり、思い出す良い機会でした。

 しかし、うかつに、コンビニで、アイスや、わらび餅など買物すると今日の高校生がいるかもしれません。「あの、おっさん、チョコ・エッグ買ようたで〜」。
 偉そうなことは、言うものではないですね。

Copyright (c) 2001 SHINJI SATO Inc. All rights reserved.satoshin.jp