2001年1月25日(木) 【常任委員会について】 | ||
総務委員会では、野党の側から、昨年暮の事業評価委員会の答申に基づいた、突然の知事の「17の大規模公共事業見直し」の方針のマスコミ発表について、議会軽視である、という意見が出されたようです。
私も全くその通りであると思いますが、自民党から抗議する、という話はまだ出ていないと思います。 ところで、個人的には、議会の行事は、概して午前10時30分から始まるのですが、委員会が、正午にかかると時間がないという雰囲気になるのが解せません。 特に、私は、副委員長なので、発言そのものが制限される雰囲気があります。そもそも、共産党を抑え(実際に、それはこの場でどうか、本当に抑えなくてはいけないという場合も多々ありますが)、早く議事を終わらせるのが、委員長の腕とされるフシがあります。 補佐する副委員長が、「長引かせる」のは誉められません。 ある自民党の一期の副委員長が、委員会で質問をして、その場で、古参議員にたしなめられたことすらあります。また、与党議員ですので、公然と追及しないという暗黙の了解があります。 結果として、例えば、その316の県立中学については、今日の委員会でなく、事前に直接担当課長に聞く方が、楽だし、早いし、詳しい、という事態が発生します。今後もこういう形が、増えるでしょう。 特に、重要案件については、委員長・副委員長には、発表前に、事前の了解がとられますので、その場で事を荒立てることは、まずありません。 重要な案件や積極的な案件は、執行部と直接やり取りしますから、委員会では、かえって沈むような気がします。 昨年から、委員会はモニターTVで、傍聴可能になっていますが、あるいは茶番劇をしている委員会も中にはあるかもしれません。個人的には、委員会の傍聴は、お勧めできません。非常に重要なことは、既に話されているかもしれませんから。 こういった根回しを排除して、一切を初めて委員会ではかるなら、おそらく予算がらみのことなど、一日で(しかも数時間で)済むわけがありません。 私は、これが良いと言っているのではありません。私の事実認識が、こうなのです。 いつも言うことですが、将来的には、こんな委員会(本会議)も夜にして欲しいものです。いや、何もかも変えて欲しいものです。 徹底的に変えるなら、私なら下記のイメージです。現実には無理でしょうが。 地方議員にプロパーはなく、全員が他に仕事を持つボランティアで無報酬。自分の仕事を終えた議員は、各々地元の自宅のパソコンの前に座り、ネットを通じて委員会や議会を開始。ペーパーレスで資料配布。議論は、一般の方も気軽に「傍聴」でき、随時自分の意見を代弁する議員に、送ることができる。 重要な採決については、議員は自分のネットで、支持者から意見を募り投票。議員のあらゆる案件に対しての態度が、瞬時にわかる。 その政治行動のみを選挙の判断材料とし、やれ、陳情がどうの、お酌をしてまわったから、写真を並んで撮ったから、などという個人的なことを判断材料にしない。 議員は、複数の意見が存在する場合の全体的な意思決定、利害調整等について議会活動を行い、 市民は、地方議員を個人的な斡旋の道具に使わない。個別の役所とのやりとりは、市民自らが行い、不公正な事柄については、ネットで公開できる場を設ける。 いわば実在しないバーチャル議員のようなものが完全に透明な構造の中で議論し、市民を啓蒙し、重要な意思決定を代表して行う、最終的にそんな形にしていかないと、根本的には、100年経っても、地方政治は、変わらないでしょう。 現実には無理でも、どれだけそれに近づけられるか。少しでも近づけられるか。 ITは、時として「情」をぶったぎることがあります。ゆえに「革命」なのです。 多分10年前と基本的には、あるいは何も変わっていない議会が、委員会が、そこにあるのかもしれません。このままでも、やってはいけるのでしょうが。 文教委員会副委員長の任期も、あと僅かです。 | ||
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