2001年1月17日(水) 【マスコミについて】

 昨日今日参加した国際会議は、結局は、マスコミのあり方についての会議でありましたが、その本質は「真実とは何か」だったと思います。どの事実をことさら取り上げるのか、その基準は、何か。

 倫理・道徳あるいは国や神(宗教)といった基準を見失ったとき、報道は偏向する。あるいは、商業主義、センセーショナルジャーナリズムに一部マスコミが走ったときに、間違いなく社会は、人間は、堕落する。と、思います。

 特に、民主的コントロールの及ぼしようがないマスコミの一部が、己の「良心」にのみに従って、傲慢にも、権力のチェック機関だ、市民の代弁者だ、人権の擁護者だ、と称して「煽動」する様は、良識ある市民を愚弄する蛮行、横暴であると私は思います。

 一部のマスコミには、くれぐれも「謙虚」であってほしいと切望します。繰り返しますが、民主的コントロールの及ばないところに代表権はない、それが民主主義です。


 ご案内のように参議院自民党が、2月国会に「青少年社会環境基本法」の提出を検討していますが、さっそく民法連の反発が強まっています。
 言論・表現の自由が有害情報の規制か。KSD問題と絡んで、これはもめそうです。

 憲法上の人権は、天賦の人権を特に行政権(権力)に対して強く認めるものです。
 いまや民主的コントロールの及ばない絶対的権力者としてのマスコミの、その一部が、御都合主義で、逆に、弱者の論理を振りかざすなら、むしろ、それ以前にきちんとマスコミに対する弱者の反論権を認めて欲しいところです。

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