2000年9月26日(火) 【委員長・副委員長】

 明後日より、議会全体の公的なものは、10月13日(金)の常任委員会までは、ありません。特に、今年は、知事選挙がありますので、委員会視察なども比較的投票日22日以降に、ずらされる傾向があります。
 特に、10月下旬から11月上旬にかけては、岡山にいない日が連発し、個人的には、11月23日誕生予定のこしんじ君を待ちわびる日になり、12月早々の12月議会に突入し、今年も暮れるといった感じです。


 さて、議会の委員会についてですが、委員長・副委員長について触れさせて頂きます。
 各々6つずつある常任委員会と特別委員会について、総務委員会と議会運営委員会を除いた10委員会については、慣例的に2〜3期の自民党議員が、9つの委員会の委員長になり、1期の自民党議員が、7つの委員会の副委員長になります。

 したがって、1期の議員も必ず役職がつき、私も、決算特別委員会と文教委員会の副委員長と続いています。
 委員長は、当局から常に情報と相談を受けつつ、委員会の運営にあたりますが、副委員長も、情報等はベテラン議員同様の配慮があります。


 委員長は、議員の政治家としての度量や才覚が、顕著に表れる極めて恐いポストで、委員会運営がまともにできないと、党内はもとより、他党からも、何より執行部からも軽く扱われることになります。
 本来的には、岡山県政の発展のため以外に、議員の共通事項はなく、年齢は30歳から75歳、イデオロギー、経験や立場は10人10色、全員が、一家言を持ち、個性とプライドの固まりのような人間の集団です。
 仲良し集団でもなければ、仲良くしようというコンセンサスもない、本音のところは、敵同士の集まりです。
 それが、政治の世界で、あり委員会もしかりです。

 時には、バトルや暴走が始まり、議員によっては引っ掻き回す、ベテラン議員は止まらない、重要課題になるとマスコミは、突つき回す。
 シナリオは、あっても、それを越えた不測の事態にいかに対応するか、要するに、どう「しきる」か。まさに、政治能力です。


 おそらく、国会でも飛び出す議員は、委員会で、見事に「しきった」議員だと思います。事前に調整したか、こわもてで、押し通したか、他党に対して厳然と突っぱねるか、何も言わせないように根回しをかけるか。そのためにも、自民党内で、どう振る舞うか。他党や執行部とどう距離を置くか。派閥の領袖といわれるようなエース級は、まず委員会運営で注目されたはずです。


 要するに、すべては「しきり」のためです。どんな手段でもいい、「しきる」のが、政治です。おそらく、どんなに時代が変わっても、その本質は変わらないと思います。皆自分の個性で、「しきる」のです。映画の「ベーブ」も立派なしきりです。
 言ってみれば、若い議員に敢えて「しきら」せるのは、鍛練の場を与えているのだと思います。副委員長は、横でそれを学びます。

 委員会が始まれば、委員長に味方はいません。委員長は、晒されています。自分が委員長なら、どう「しきる」か。少しずつですが、意識するようになりました。2期目があれば、私も「しきる」ことになるのですから。

 委員会は、間違いなく「政治」の場です。

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