2012年2月24日(金) 【2月定例県議会開幕】

 本日は、朝一で、千両街道で街宣。なにか春めいてきました。こうなると修行にはなりませんが。

 今日から2月定例会開会。6487億1400万円の2012年度一般会計当初予算案など51議案が一括上程され、知事の提案説明がありました。いわば、国で言えば、所信表明演説。



 基本的に抑揚がないので地味に感じられますが、個人的には、国に対する「思い」について、共感を覚える内容でした。実は、名演説だと思います。

 いわく、
 「国民が一丸となって、この変革の時代を乗り越えていく必要があるにもかかわらず、近年の国政は、『決断できない政治』とも評される機能不全状態に陥っており、多くの国民が将来への不安を感じ、国全体が閉塞感に覆われていると感じます。

 このようなときにこそ、『地方から国を変えていく』という気概を発揮すべきであります。国の取り組みに先んじて、地域の安全・安心をより強固なものにするとともに、地域の強みや特長を最大限生かした独自の政策の実行により、地方から経済を活性化させ、国全体の成長を牽引するなど、国をリードする地方の姿を全国に発信することで、我が国に漂う閉塞感を打破してまいりたいと存じます。」

 本来は、地方議員としては、燃え上がり、拍手喝采すべき内容です。昨日、「こころ」に書いた『今後の県政に求められる事は、2点』が、まさにこういうことです。
 そして、議員とすれば、こうした執行部の提案を評価するだけではなく、議員自らが、どれだけ提案するかが、勝負だと申し上げたいわけです。

 いつも思うのですが、選良と呼ばれる者にとって、大切な事は、他の誰かが、何をしたのか、するのかではなく、自分が、何をしたのか、するのか、です。


 ところで、国の第4次補正予算についてですが、今日、農林水産委員会で資料が示されました。

 第4次補正予算は、農林水産省と厚生労働省分が、総額2056億円。このうち、岡山県へは、約27億3724万円が、来ました。

 このうち、来年度に繰越されるのが、約6億7680万円。それ以外については、基金に積み増しされます。要するに、地方交付税ほど縛りがなく、何年かかけて取り崩していける自由度の高い財源を確保したことにはなります。
 しかし、当然、年度内に使われるお金ではありません。仮に、年度内に発注、受注があれば、あるいは、事業化がなされていれば・・・・・。なんで、2月なんだ・・・。

 例えば、子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進臨時特例基金に、8億2600万円、障害者自立支援対策臨時特例基金に、約3億円積み増しする事は、重要ですし、積み増しされる安心こども基金があるからこそ、できる事があるのも事実です。

 しかし、公共事業の前倒しなどによる実際の景気対策は、将来の「国債」の発行を約束し、それを元に公共事業をする「ゼロ国債」が、222億円中、岡山県には、4億7600万円。



 これがたちまちの正味だとすると、こうした補正予算の経済対策としての実効性については、改善の余地があったのではないか、と思えてなりません。少なくとも、もっと早く。
 そして、補正予算の成立が、いつもかくも遅れるのかについては、政権与党のみならず、自民党にも責任があるということは、申し上げざるを得ないと思います。


 また、瀬戸大橋など本州四国連絡道路の料金を2014年度以降、全国共通の料金水準に引き下げ、12年度、13年度の2年間に限定して、しかも減額して、出資を行うことで国土交通省と合意したわけですが、これについても昨日のカジノの話は、絡んでくるのですが、つづく・・・。


 ところで、今朝の山陽新聞朝刊の「ちまた」欄に、馬場俊英の歌(『スタートライン』)に涙し、勇気付けられている倉敷の看護士の方の投稿がありました。世代が近いだけに、共感します。



 馬場俊英の後援会活動をしているわけではないですが、馬場俊英の歌を聴いて、同じように頑張っている、そういう人が岡山にいることに、勇気を貰い、感謝です。いつかきっと、この投稿者の方とは、お会いすることになるのでしょう。

 久々に馬場俊英=『スタートライン〜新しい風〜』
            http://www.youtube.com/watch?v=kpsNmCiDy9Q

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