2011年8月14日(日)
【岡山に、独立野球リーグのチームを!!】

 本日は、四国アイランドリーグplus 2011定期交流戦ソフトバンク杯 で、香川オリーブガイナーズ VS 福岡ソフトバンクホークス3軍の試合が、県営グラウンドでありました。一人で、4回裏から観戦に行きました。

 サッカーに関心が集まる中、野球観戦に行ってしまうのは、やはり、世代というのがあるのかも・・・。特に、今日は、ファジでしょう。しかし、私は、週刊ベースボールを30年以上、毎週購読していますから。もっとも、バックナンバーが捨てられなくて、たいへんなことになっているわけですが。

 ところで、今夜のファジアーノは、東京ヴェルディと戦いますが、地域リーグやJFL時代と違って、ナイター観戦というのが難しくなってきて、今日は、こちらのみ。前は、中井町でしたから、家族で、しばしば自転車で、観戦に行けたのですが・・・。

 それにしても、四国アイランドリーグには、三重が加わっていますから、対面の岡山に、独立リーグの野球チームがないほうが、むしろ不自然な感じすらします。今は、サッカーに勢いがありますが、もちろん、チーム創設の動きもあります。新潟ができることは、岡山にもできるはずですから、野球のトップチームの振興というのは、もちろんできるはずです。

 一方で、県営球場もナイター使用が不可能になっていますが、私は、県営グラウンドのスタンドの傾斜のゆったり感が好きで、本当にもったいないです。平日昼間のプロ野球の二軍戦の試合なら、この球場なら十分です。独立リーグの雰囲気にも、ビンゴなのですが・・・。それにしても、岡山県民にとっては、なんとも懐かしい球場です。使い勝手は悪いと思いますが、個人的には、マスカットよりも、雰囲気は、好きかも。遺跡もあるので、これ以上大きくしようもありませんが・・・。



 私が、独立リーグの試合を観たのは、1999年が初めて。日本ではありません。

 初当選の夏に、2週間におよぶ日米青年政治指導者交流プログラム(1999年度)
 http://www.jcie.or.jp/japan/nenji99/p02.htm に参加させていただいて、アメリカ合衆国コネチカット州ブリッジポートで、プロ野球独立リーグのアトランティックリーグに加盟しているブリッジポート・ブルーフィッシュ(Bridgeport Bluefish)の試合を観戦しました。

 そのとき、ダイエーにいたバナザードが監督でしたが、私自身、独立リーグのイメージが今ほど分かっておらず、ただ、地域、なによりも、ファミリーに愛されるアットホームなプレーパークとして野球が存在していることに感動しました。様々な場面に、上手い具合に、老若男女、市民が、勝敗に直接関係ない形で、ゲームに参加する知恵が絞られています。幸せな笑顔が溢れていました。州最大といえ、ブリッジポート自体が、人口14万人の都市であり、岡山にもこういうものができないかなぁ、と強く感じました。


 今のプロ野球場でも、特に、本拠地の地域が上手く分散したパリーグ球場の方が、セリーグよりも、観客参加が強く意識されています。ましてや、小規模になればなるほど、「本日のエレクトーン演奏やスタメン発表、ボールボーイは、何々小学校の誰々さんです!」といったような、知っている人が、参加している可能性が高くなるので、身内意識が高まり、街というよりも、町の一体化の雰囲気が高まります。

 地方においては、勝敗にこだわって、おらが村さのチームが強くなるのと同じように、大切なことは、チームの発展を通じて、町や家族の絆が、強く深まることだと思います。

 チームとともに戦って、若者が、ノリノリで、応援するというのは、もちろん素晴らしいのですが、野球にある「間」を老若男女、家族で、のんきに楽しんでいるというのも、目指すべきスポーツ観戦のあり方だと思います。家族の幸せを意識する、そう考えると、スポーツ振興の視点も、さらに変わってくると思います。サッカー観戦と比べると、緊張感や興奮度は違いますが、ボールが飛び込んでくる野球の近さや「間」というのは、間違いなく、野球の利点です。

 今日のオリーブガイナーズも、もちろん、チーム強化、特に、選手がNPB入りするレベル向上をさらに図りつつ、観客に働きかける熱意が感じられました。最近はコンスタントにNPB 入りがあるので、自分達の手で、本当に身近にいる選手の中から、プロ野球選手を育てたのだという誇りもあると思います。ファンには、選手は、家族みたいなものかもしれません。

 もちろん、今は、ファジアーノやシーガルズに、なんといっても湯郷ベルが、街づくりの核としてあります。こうしたトップチームに加えて、もちろん、社会人野球チームがありますが、独立リーグ、あるいは、プロ野球二軍、三軍の野球チームが、欲しいところです。



 しかし、実は、私が試合を観に来た一番の理由は、福岡ソフトバンクホークスの大西宏明選手を観たかったからです。
 3軍というのは、実戦経験不足の高卒ルーキーなどに、ともかく経験を多くつませるということもありますが、中には、ここにいたらいけんでしょう、という選手もいます。

 大西選手は、横浜ベイスターズファンとしては、彼の解雇は理解できませんが、昨年トライアウトを経て、育成選手として、ソフトバンクと契約。育成のルールで、背番号は、3桁の134です。豪放磊落な近鉄バッファローズの「いてまえ打線」の流れを汲むこともありますが、野人的な昔の職業野球のイメージもあり、近年珍しい雰囲気の選手です。今年は、育成枠突破すら厳しいものありますが、是非、一軍に復帰してもらいたいのです。ちなみに、今日は、先発4番DHでした。

 どんなメロディかは、私には分かりませんが、サッカーの松田直樹選手にも、詩があったのだと思いますが、プロ野球選手にも、やはり、その人の生き様そのものにメロディーがあって、昔の阪神の川藤選手のような、なんとかの詩という、その人の歌が流れるような独自の雰囲気が欲しいです。真のプロには、詩があるのではないでしょうか。

 我々の業界でも、昔なら、田中角栄の詩、門木和郎の詩、という詩があったと思いますが、最近は、爽やかさのみが重宝され、BGMに、軽快なポップ調の曲しか聞こえない政治家ばかりです。男同士が、さしで飲み屋に行っても、「頼むよ・・・・今日は・・・語ってくれよ・・・」という、深みがないのです。ドラマのように、なぜそこに立っているのか?というストーリーが、為政者には必要です。そこに、詩は流れます。単純には、姓名の後に、『道』がつく詩。つまりは、ど演歌です。

 願わくば、荘厳な曲でなくても、格式高いクラッシックでなくても良い、「道」と名のついた「ど演歌」を自分の人生のBGMに流したいものです。大西選手が、ど演歌が好きだと聞いてはいませんし、私も、演歌をそう聞きませんが、やはり、日本人、とりわけ男の生き方は、「道」と名のつく、ど演歌でないと。

 解雇、トライアウト、育成契約のジミー大西選手が、一軍復帰に頑張るように、私も頑張ります。いつかヒーローインタビューを!!

  「ほなっ!!」


 以前、馬場俊英は、演歌だと申し上げたことがありますが、演歌は、応援歌の援歌かもしれません。ジミー大西選手と私に。
  『夏の午後の長い坂道の途中で』
 http://www.youtube.com/watch?v=RBT7sb49BQI

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