2005年12月8日(木) 【議決機関としての議員】 | ||
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本日は、多くの方に傍聴に起こし頂きまして本当にありがとうございました。何がなんだか分からないようなやり取りだったのではないでしょうか?誠に申し訳ありません。 朝一で、庁内を歩いていると、今日の予定質問に対し、ある職員の方から「全庁への嘲笑ではないか?」と、訳の分からないことを言われたので、全然そんなことはないけれども(というよりも、その方がそう言われる事情は理解できたので)、しかし、あぁ、これはかなり良いところを突いちゃってるのだな〜、と思っておりました。悲しくなりましたが。 20分間で20問という、いつもの機関銃のような私の質問に対して、同じ速度で、知事答弁が返って来ました。ちょっと怒っておられるかも???一問一答なら大激論でしょう。 ただ、これは、二元代表制の有るべき姿です。 ======================================= ↓ 詳しくは 実は、この4月に施行された「岡山県行政に係る基本的な計画を議会の議決事項等と定める条例」が、二元代表制のもと、非常に議会の武器になる強い条例であるということを多くの議員が感じています。 それまでは、議会に報告するか、議会が協議するかだけで足りていた行政の立てる5ヵ年以上の計画や、プランや、構想といったものに議会の議決が必要になったわけですが、行政サイドにしてみれば、とんだ手間が必要になりました。 今までは、お手製の審議会や委員会で議論して、パブリックコメントを募集して、長期の基本計画を立てて、それを錦の御旗に予算が立てても、議会は、法的に何も言えませんでした。 これからは、いわば、議会も、長期計画には、連帯保証人のハンコをつくことになるので、報告頂くだけでは済まなくなりました。 しかし、順風満帆ではありません。特に、今議会の最大の目玉「第三次行財政改革大綱の見直し」については、議会の初の基本計画の議決事項ということで、戸惑いもあります。 とりわけ、公共工事を平成19年度から、平成18年度比30%削減するという計画に、嬉々として連帯保証のハンコは押せません。しかし、議決するということは、議会もその判断をしないといけないということです。 私が噛み付いたのは、来年度策定される議決事項となる中期計画の新「新世紀おかやま夢づくりプラン」についてで、我ながら、「岡山県長期ビジョン」との矛盾をうまく突いてしまいました。 多分、議決事項だから突つくわけで、今後こういう事は多くなると思います。この議決条例は、使いようによっては、かなり議会の権能を高めますし、少なくとも、基本計画等を読み込んでいく責務が生じるという点では、議員も今よりはるかに勉強が必要になると思います。 そういう意味では、様々な意味で、じわじわと議会改革が進む条例と言えそうです。 ところで、 新岡山市長の「市議会議員半数失言(本音?)」は、おそらくいわば部下である取締役会と、全く別の選挙で選ばれた議員が構成する議決機関である議会とを混同されたことが根っこにあるように思われます。 議決機関の議決を適正に執行するのが首長であり、議会は、首長の部下でもなんでもありません。議員は、選挙で選ばれたという意味では、役割が違う代表です。 ただ、岡山県知事が県議会議員半数失言をした場合を想像すると、二元代表制という法制度論の根本にも触れ、多分本来は、ちょっとやそっとで済まされる内容ではありません。 ここは、うまく乗り切って頂き、むしろ、議会というものをご理解頂き(議会は、絶対に混乱を望んでいません)、議会の権能を高めて頂きたいものです。 敢えて言えば、議会人は、自分は役に立っているという、いつ崩れるかも分からないささやかな誇りで生きています。 ただ、一般的に一人の市民が思われる分には、そういう評価なのだろうかな、と、議会人としては、反省もし、悲しくもあります。 ま、どうあれ議会は自ら変わっていかなくてはいけません。 そもそも、議決機関の議会の権限というのは、もっと強力なものですし、例えば、岡山県ならば、執行機関5000人が動いていることの判断を195万人の代表である56人の人間が託されているのだという意味は、非常に重いものです。 少なくとも、おねだりしたり、提言やチェックを含まない質問のための質問ができる時代は、とっくの昔に終わりました。 我々は、議決機関の構成員です。 | ||
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