2005年3月26日(土)
【バーチャル・ローカル・パーティー・ネットワーク】

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 本日は、一便で上京、最終便で帰岡。こういう出張は避けたいのですが、早稲田大学マニフェスト研究所主催の「21世紀分権時代における地方議会のあり方研修会〜ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟結成に向けて〜」という催しは、非常に充実したものでした。
 特に、改革派知事の元祖、元三重県知事の北川正恭早稲田大学院教授や、松沢成文神奈川県知事の講演は、とても参考になりました。
 流行語大賞には選ばれたものの、「マニフェスト」という言葉は、むしろ定着しつつあります。しかしながら、執行権のない地方議会、地方議員にとって、「政権公約」と約されるマニフェストが、どういう意味があるのか非常に疑問でした。
 正確に言うと、まだ疑問は氷解してはいませんが・・・・。
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     ↓ 詳しくは

 本日の会には、160人もの地方議員の出席で、岡山からは、他に公明党の市議が一人だけ出席されていました。確かに、この種の催しには、地域差、温度差があるのですが、メル友の熊本大西県議は、さすがに来られていました。
 また、メルマガの配信を受けている議員にも会えて、他県のメル友が、増えそうです。

 結論を先に書けば、おそらく、疑問を抱えながらも、私は、好んで、ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟の岡山の連絡人になろうとするでしょう。

 むしろ、それは、ある意味で、バーチャルなローカル・パーティーすなわち地方政党のようなもののネットワークに、このグループが成りうると考えるからです。
 今は、始まったばかりですが。


 言うまでもなく、東西冷戦が終わり、イデオロギーの対立という側面は薄れており、支持母体以外に、自民党と民主党の政策に大きな差異はないのではないか、と思います。

 ただ、国政の場合は、小選挙区及び比例代表制ですから、いわゆる政権交代があり得るために、政権公約としてのマニフェストの意味があるわけです。

 しかし、県議会の場合は、小・中・大選挙区制が、混在している異常な選挙を行います。

 自民党内で、複数候補が立候補しますから、イデオロギーの違いと言うよりも、好き嫌い、もっと言えば、地縁か、血縁か、しがらみか、要は、知ってるかどうか、少なくとも、政策とは違う部分で判断される傾向があります。

 ゆえに、会派や派閥で、共通のマニフェストを作ったところで、ほとんど選択の材料にならないかもしれません。

 もっと言えば、私は、共産党や民主党の主張と似た事を言う事もあります。思想の違いというよりも、選挙事情ではないかという批判にどう対処できるか、あるいは、苦しいかもしれません。


 しかし、少なくとも、抽象的なキャッチフレーズの「若さと情熱で」という期待だけの時期は、私自身が済んでいると自覚しているので特に強く感じるのですが、要は、何をしてきて、何をするのかは、明確に、できれば具体的数字を持って示すことは、当然議員にも必要になってくると思います。

 個人のマニフェスト的なものは必ず必要になります。それは、毎回一般質問をします、毎日県政報告を送りますといった個人目標との区別が難しい代物かもしれませんが。



 ともあれ、
 むしろ、永田町の話で、地方も流れが決まっているわけですが、実際のところ、本当に地方分権を言うなら、中央自民党と地方自民党は、地方分権一括法施行後の国と地方の関係のように、対等・協力関係にあっても良いわけですし、もっと極端な事を言えば、「政党おかやま」という地方政党があり、それが、自民党と協力関係にある、あるいは、時により、地方政党が、中央政党の支持を変えるということが、論理的にはあっても良いことになります。
 さらには、中央政党と地方政党に、二重に属しても良いかもしれません。


 ただ、現実問題、今の私は、愛着がある自民党を離れる気は全くないですし、沖縄ならいざ知らず、岡山において、地方政党を作る時機が来ているとまでは思っていません。
 それをひとつの理想とは思いますが、時機ではありません。

 もっとも、たいがいの首長が「県民党」や「市民党」を謳いますから、いずれ、中央政党とオール与党化する地方とは、思惑がずれて来る可能性は濃厚です。

 いずれにせよ、特に県においては、道州制の導入も相俟って、政党の意味や意義が、早晩問題になります。中央は、議院内閣制、地方は、大統領制という二重の政治構造で、地方分権を進めれば進めるほど、ずれが生じて来るのは、自明です。

 いつか振り返ってみれば、あの頃からだよね、というのが、きっと今だと思います。永田町の政党と違う全国ネットワークができるとすれば。実は、こういった動きは他にもあります。


 そうした地方の動きが、国を動かすことになる契機となるのではないかという気がします。
 あるいは、今までと違う考え方、そのネットワークが生まれてくる必然性があります。そして、総決起ではないですが、地方から一斉に、言葉の上で蜂起するような場面が出てくるかもしれないのです。あるいは中央を揺るがすような。

 もちろん、それを可能にするのが、インターネットです。

 ただ、今の段階で、具体的に何かあるのか?と言われたら、ありません。可能性の問題です。私の浅はかな考えでは、もしものために、自民党以外の複線型のネットワークを持っておこう、というレベルかもしれません。

 しかし、それでも、バーチャルのローカル・パーティー・ネットワーク自体は、まずできるものと思います。


 様々な業界と同じように、政治の世界でも、内部変動を起こしています。岡山にいては、漠然としかわからないのですが、東京に行けば、確実に時代は動いていることを感じます。

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