2004年7月15日(木)
【夢づくりプランは夢を作るのか?】

 明日には、岡山の芸術文化で、久々の非常に明るい話題が発表されます。明日まで内緒です。

 本日は文教委員会。
 18年度までの目標を定めた「新世紀夢づくりプラン」という中期計画があるのですが、これが毎年、快適生活指標なる、よくわからないメルクマールで、事務事業評価のようなことをするのですが、今年度、各プログラムの評価が各委員会で発表されました。
 自民、共産議員から苦言が呈されました。

 私は、全体としては、石井県政を評価させて頂くものでありますが、この「新世紀夢づくりプラン」については、本当に言及するのも嫌になる、といったものです。
 数値目標も、指標も、評価も基本的には、お手盛りで、いったいこんな物の作成のために、どれだけの時間が投下されているのか、と考えると悲しいものがあります。

 例えば、子どもが伸び伸び育ち、誰もが個性や能力を最大限に発揮できる社会の実現の姿を目指す「おかやまっ子いきいきプログラム」の指標は、「学校生活に満足している生徒の割合」なのですが、小一グッドスタート事業や少人数学級の数も加味して、評価は、5段階評価の4。
 評価がどうというより、だからどうしたんだ、という話にしかなりません。

 とりわけ、教育については、価値的なものを多く含むため、「教育全体を反映しているか自信がない」と、教育長ご自身が言われるのも、むべなるかなです。

 実は、このプランに適う事業については、優先的な予算措置も講じられるのですが、プラン自体が、いわば予算の基本法に当たるのですが、議会の議決を経ていません。


 一方で、県議会に、国会のように、予算委員会を設置するかどうかの検討が始まっていますが、私は、現段階で賛成の立場は取っていません。

 そもそも根回しの象徴のような岡山県議会独自の事前審査制という仕組みは、予算作成過程の公開という意味では、集中審議よりも優れた面もあります。
 なにより、法案が、どんどん出る国会と異なり、予算案議決は、まさに地方議会の中心であり、予算に触わることができない議員が出ることや、常任委員会の屋上屋になりかねないこと、さらには、議長よりも、予算委員長に権限が集中する恐れがあることから、諸手を挙げて賛成とはいえません。


 午後からは、自民党二期の岡山県政を考える会で、勉強会。「三位一体改革と地方税」ということで、総務省から出向の税務課長を講師に。
 さらに、海洋保全税について。当面、税創設の主張は、早急に過ぎるかなという感も。ただ、ちょっとやらなくてはいけないことがあります。

Copyright (c) 2004 SHINJI SATO Inc. All rights reserved.satoshin.jp