2001年5月30日(火)
【新世紀おかやま夢づくりプラン】

 長野前県知事の時代には、岡山県の最も大きな施策計画、長期ビジョンを「総合福祉計画」という言い方をしていました。これは、5次までいきました。いわば、それは岡山県政のバイブルでありました。

 石井現知事になって1998年に、「岡山県長期ビジョン」が示されました。目標年度は、2010年。そこで示された県政推進の基本目標が「快適生活県おかやま」の実現であり、基本理念が、「創造と共生」です。
 「快適生活県おかやま」の実現に向けて、と言えば、なんとなく県政通です。

 さて、石井知事の2期目の選挙後示された方向は、「その268」にお伝えしておりますが、この時点で、ずいぶん「岡山県長期ビジョン」と言い回しが変わりました。おや?と思っていたのですが・・・・。

 本日、「新世紀おかやま夢づくりプラン」の策定方針が示されました。あるいは、明朝の朝刊に出るかもしれません。しかし、これは、唐突でした。

 夢と希望にあふれた岡山県づくりを着実に進め、「岡山県長期ビジョン」に示された県政の基本目標である「快適生活県おかやま」の実現を図るため、時代の潮流や本県の課題に的確に対応し、これからの岡山県づくりに向けた政策目標と具体的施策等を明らかにする中期プランとして策定するそうです。

 基本的な考え方、プランの進め方などに、NPOの文字が躍っています。それはそれで歓迎したいのですが、快適生活指標と目標値を定め、必要な重点施策(夢づくりプラグラム)を明らかにするそうです。
 でも、見たことのない言い回しの数々・・・。

 この6月には、策定作業。10月に骨子案公表。12月素案公表。来年3月にプラン策定とのことです。要するに、長期ビジョンのうち、向う5年間のアクション・プログラムということらしいです。

 いうまでもなく、これは議員には大変に不評でした。位置づけがさっぱりわからない、なんでいるのか、と疑問の声がありました。

 私は、「カツオ」か「ちびまる子ちゃん」の夏休みの学習計画と呼んでいます。立派な計画表を作りました。ああ、良かった、と、それで半分済んだような気分になっているのではないか。抽象的な美辞麗句に酔ってるんじゃないか、とすら思います。

 1998年から2010年の長期ビジョンのうち、なんでその間の2002年から2006年の計画を立てるのでしょう。わけわかんねぇ。大混乱。

 プラン、ビジョン、アクションプログラム、計画、指針・・・本棚にバラエティに富んだ資料が並んでいます、これが、ちゃんと長期ビジョンに沿っているのかしら?んあで、こんなにいるんじゃ?

 もはや善良な県民を煙に巻く忍法のようです。

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