2008年6月15日(日) 【もののふ】 | ||
岩手・宮城内陸地震の甚大な被害と市内の小学校の天井が落ちた件で、やはり、急いで欲しいのは、市町村の小中学校の校舎の耐震構造化。特に、岡山市内の小学校の耐震化は、体育館からで本当に良いんでしょうか?特に、トイレなどボロボロと聞くのですが・・・。
県庁の耐震構造化と防災ヘリ導入は、今回の自衛隊の動き等を見れば、優先順位を考える必要があるかも知れません。 さて、誰かが歌舞音曲に興じていたのを他所に、振り返ってみれば、議会休会日の昨日・今日の2日間で、一挙にムードができた感じがします。まさに、政治は生き物だなと思います。 今朝は、朝一で護国神社で師友会。岡山県が、財政再生団体に転落して、占領ではないけれど、地方自治権を奪われることがあれば、ご英霊に申し訳が立ちません。 たいへんかわいがって頂いている先輩県議を囲む会でも、方々で様々な相談も。 萩原代議士の来賓御挨拶では、岡山県の財政再生団体転落に触れられ、議会改革を含めて県の中でやること、国との関係、市町村との関係について触れられました。 特に、市町村との関係は大問題で、国の財政破綻のツケが県に来たと批判しながら、国と県の破綻のツケが、市町村に行くとすれば、県の役割の自己否定になります。 それよりも何よりも、驚いたのは、国会議員の先生方に、県から正式に今回の危機宣言について説明が行われていないこと。これは、どうなのかな。今後の国との関係は、国会議員の先生方抜きでは語れません。 麻生総務大臣の頃の平成16年の交付税ショックの批判は分かりますが、国への相談は不可欠です。政党がどうあれ、地元出身の国会議員の諸先生は、岡山県のために、ひと肌もふた肌も脱がれたいはずですが、説明も依頼もなければ、動きようもありません。 岡山県の東京事務所は何をやっているのでしょうか? 知事は、ひょとして、予算要求の時だけ、国会議員の諸先生と会っていたのかしら? 今年も、8月1日に、知事以下各部長、さらに、議会も各委員長までお付き合いさせられた編隊を組んで、都内で、県政懇談会なる陳情の儀式を行う予定で、私は、総務委員長ですが、中止を求めようと思っています。議会が大挙付き合わされる理由が分かりません。 朝食時の1時間のために、前泊で上京、しかも、国会議員の先生方の欠席も目立つ中で、おまけに、岡山でやれば良いんじゃないか?無駄ではないか?と、国会議員の先生方からも言われる儀式をなぜ平気で続けようとするのか? 県からは、知事、副知事、議長、副議長だけで行けば良いのではないかしら?冗談抜きで、ここでしか、知事は、国会議員の先生方に頼んでいないのではないかしら?あるいは、新年互礼会の挨拶で依頼しているのが、全てでは? 私ですら、これは一大事と、議員会館に、逢沢代議士に報告に行ったのに、いまだに、知事から正式に話が行っていないなんて。それで、国を批判していては、無礼ではないかしら? だいたい、これでは、知事が、国から予算なんて引っ張って来ようがないのでは・・・? 道州制についても、勝手に言っているだけでは???言うことは言えば良いですが、現状では、助けて貰わないといけないこともあり、国との関係は、大丈夫なのかな? その後、岡山方谷学ゼミで、『山田方谷先生の促しー学ぶことは変ることー』を拝聴。 陽明学の「無善無悪説(既成の価値から解放されて自前で新たに創ること)」が印象に残りました。ゆえに、豹変するほど、変わることができる、「現場で自己変革する」、激動期のリーダーには、絶対に必要な力です。 その後、神道政治連盟との懇談会。神社は、全国には、8万、県内には、1623社。神職は、600人で、総代は、12000人という事ですが、そのうち、政治活動を行うのが、神道政治連盟です。 自民党国会議員と県議が20人近く参加。年が近い神主さんや禰宜さんと歓談。 日本では、「鎮守の森のまつりごと」は、政(まつりごと)の基本でもあります。精神文化に根付いていますが、そういう価値観が廃れてしまってはいけません。 そういえば、ゴミの有料化問題は、結構、神社仏閣には、関係があります。法人だと、事業系のゴミなのですが、どうなんかな・・ 懇談会前には、『南京の真実 七人の「死刑囚」』という映画上映会。遅れていったので、最後1時間は、事後法に基づく東京裁判で、A級戦犯とされた「死刑囚」が絞首刑になる場面が、えんえんと。 人類史上の一瞬の最大の大量虐殺は、広島・長崎の30万人。 ともあれ、最期が、日本人らしい「もののふ(武士)」であったという描写であり、地方議員とて、もののふでありたいものです。 それにしても、今日は妙に精神性の高い一日でした。自民党らしいと言えば、自民党らしいですが、だんだん戦いに備えて、武装しているような気もします。 | ||
Copyright (c) 2008 SHINJI SATO Inc. All rights reserved.satoshin.jp |