2007年2月6日(火) | ||
【何ごとのおはしますかは知らねども】 | ||
2月に、これで良いのかという天気ながら、徘徊には向いています。途中、天神山文化プラザで、明誠学院の卒業制作展にお邪魔しましたが、特別芸術コース書道系の作品は、全国的にも、ハイレベルで、素人の私が見ても凄さが分かります。
私自身、認識不足で恥ずかしかったのですが、かわいらしい女子高生の中には、次代の書道文化を担う全国大会優勝クラスの実力者、逸材がひしめいています。指導の先生も、熱い!! 午後には、財団法人伊勢神宮式年遷宮奉賛会岡山県本部設立総会。ご案内の通り、日本の総氏神である伊勢神宮では、なんと1300年もの間、20年に一度、古式のままに内宮、外宮の正宮などを造り替えてきたわけですが、平成25年が、第62回式年遷宮。 その経費、実に、550億円。第59回以来、奉賛会の募財協力が行われていますが、220億円のうち、145億円が地区募金、岡山県での目標は、2億4500万円。 これにより、伝統的な建築様式が伝わり、御装束神宝の伝統工芸技術の継承が可能になるという文化的意義があり、我々の次代に、日本を止めるわけにはいきません。 最近は、五十鈴川をかたどった赤福にも、やや飽いて、「八っあん、熊さん」状態ですが、総社市長が引用された西行法師の「何ごとのおはしますかは知らねども かたじけなさに涙こぼるる」という歌の心境は、学生時代生まれて初めて伊勢神宮に参拝したときの感情そのまま。本当になぜ涙がこぼれるかは分かりません。 本日、神宮祭主様としてお出ましになられていた池田厚子様に対しても、似たような気持ちになります。 こういう気持ちは説明する必要はありません。そういう自然な感情の発露こそが、どうしようもなく日本人なので、それで良いのです。日本が受け継がれてきたことは、たかだか数十年の一人の人生で、判断できることではありません。 | ||
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